伊勢崎市の白ポスト探索!
かなーり放置してしまったが、2022年夏の白ポスト探索について、まだすべての報告が終わっていなかった。いまさらではあるが、遅まきながら再開したい。
沼田、岩本、敷島と上越線沿線の白ポストの探訪を終えた後、新前橋駅に戻り上毛線に乗り換える。二十分ほどで伊勢崎駅に到着する。
伊勢崎市のホームページに掲載されている資料によると、
事業例② 有害図書等の回収及びセーフティーネット標語の啓発
市内に有害図書等を回収する白ポストを8箇所設置しており、定期的に回収しています。
伊勢崎市安心安全まちづくり行動計画(令和4年度改訂版)[PDF]より
とあり、同市内には八基の白ポストが設置されていることがわかる。しかし具体的な設置個所は開示されていない。
だが上記の資料を見る限り、白ポストの背景に特徴的なフォルムの建造物が映りこんでいる。曲線を描いた大型建築物ということで、おそらくはなんらかの体育施設なのではないかと想像し、お馴染みのGoogleストリートビューで事前探索を行ったところ、伊勢崎市営野球場(ネーミングライツ的には「セブンナッツスタジアム」だ)前の白ポストであることを特定できた。
ストリートビューで見るとこんな感じ。
ちなみに、少し手前にある陸上競技場の前には、「伸びよう伸ばそう青少年」の巨大看板が設置されていた。これほど大きな掲示は初めて見た。伊勢崎市の青少年事業への力の入れようが伺えるというものである。
伊勢崎駅から、市営球場までは距離にして二キロ程度。
白ポストは市営球場の北側。スポーツロードから少し入った球場手前の位置に置かれている。球場との位置関係がわかりやすい写真を載せておこう。
伊勢崎市営野球場前の白ポスト
さて、いよいよ白ポストにご登場いただこう。本体は直方体。支柱は円筒形。屋根部分は三角の切妻デザインとなっている。屋外設置であるためか、経年劣化が激しい。風格すら感じさせる年季の入った白ポストだ。
右から撮影したのがこちらの図。正面部分には
悪書追放
子供に見せたくない本
ビデオ等
この中に入れて下さい
と書かれている。「悪書追放」の部分は褪色が進んでいるが、もともとは赤文字で書かれていたのであろう。
続いて右側面。器物損壊についての警告文が貼られている。心無い人物によって破壊されてしまった事例がかつてあったのだろう。
そして反対側から見た図。設置主体が「伊勢崎市青少年育成推進員会」であること記載されている。
裏側に回ってもう一枚。回収口は背面下部に設置。南京錠による外部施錠タイプだ。「カギをこわさないで!」「監視カメラ作動中」と警告の貼り紙が貼られており、このポストが辿ってきた苦難の歴史を感じずにはいられなかった。
伊勢崎市の白ポストについては、あともう一件、実物を確認できたので近々ご紹介できる見込み。ちょっとお待ちを。
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