松阪市の白ポストは「やぎの箱」と呼ばれている
本日は、駄目男さんから画像を送って頂きました。駄目男さんありがとうございます!!
ご紹介するのは、近鉄伊勢中川駅の「やぎの箱」である。近鉄伊勢中川駅は、三重県松坂市に位置する。近鉄大阪線、名古屋線、山田線が発着する主要駅である。
こちらが「やぎの箱」だ。山羊は紙を食べるので、悪書もムシャムシャ食べてくれるということなのだろう。松坂市では白ポストを「やぎの箱」と呼称しているわけだ。
って、最近の白ポストはDVDなどのディスク類も扱っていると思うので、そんな固いものも食べさせられているのかと思うと、ちょっと気の毒になってくる。
形状は、他に類を見ない、優美な曲線を持った独特のスタイルである。このカーブ部分の金属加工はなかなかに難しいのではないだろうか。
ストリートビューで見てみるとこんな感じ。白ポスト(やぎの箱)は、駅の東口に設置されている。
同一タイプの画像がWikipediaに上がっていたので引用させていただく。こちらはJR松阪駅前に設置されているもの。伊勢中川駅のものと異なる点として、こちらでは側面にやぎの目と角が描かれている。つまり、この白ポストはもともとは、文字通り「やぎ」を模した形状だったのである。
白く塗られてしまった「やぎの箱」
駄目男さんからは、より近くから撮影していただいた画像も送ってきていただいている。併せてご紹介しよう。
まずは、前から見た図。よく見ていただきたい、黄色と緑の「やぎの箱」表示の部分は、テープを上から貼り付けたものとなっている。
その下にうっすらと文字が見える。
私は悪書を食べます
青少年によくないと思われる
本・ビデオ・DVDは私に下さい
これは松阪駅の白ポストの文言と一致する。おそらくは、錆による本体劣化が激しく、メンテナンスのため、全面的に白く塗りなおされてしまったのであろう。
最低限の「やぎの箱」の表記のみ行い、それ以外の表記は省略されてしまっている。見ればわかるでしょ!ということなのか?
続いて右側面。
つくろう
守ろう
よい環境
の文字が見える。写真上部の曲線は、かつての「やぎの角」であろう。
続いて左側面。こちらに書かれている文字は、
見るな
読ますな
悪い本
であろうか。同様に、上部には「やぎの角」の痕跡が残る。
松阪市内の白ポスト
せっかくなので、松阪市内の白ポストをストリートビューで探してみた。松阪市のHPでは「松阪駅周辺等」としか記載がなく、松阪駅以外の具体的な設置個所は開示されていなかった。とりあえず、二件発見できたので記載しておこう。
JR松阪駅
駅南口側(JRの方)、三十三銀行松阪本店前に設置。
全体に赤錆が浮いており劣化がかなり進んでいる。こうした状況を踏まえて、松阪市の白ポストは、白く塗りなおす改修が施されていったのであろう。背面の形状が確認できたのはありがたい。回収口は背面設置。南京錠による外部施錠構造である。
近鉄松ケ崎駅
駅舎向かって左側に設置。こちらも錆で真っ赤である。