白ポスト写真館

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伊賀線上野市駅の白ポストが撤去されていた!

伊賀市の白ポスト「山羊の箱」消える

本日は残念?なお知らせ。白ポストの撤去についてお伝えしたい。

場所は三重県伊賀市。伊賀鉄道伊賀線、上野市駅(愛称は忍者市駅である)。正確には白ポストではなく「山羊の箱」と呼ばれていた物件である。当ブログで以前に記事化させていただいたのがこちら。

健在だったころのビジュアルはこんな感じ。

伊賀市駅の山羊の箱(2012年撮影)

伊賀市駅の山羊の箱(2012年撮影)

城下町であることに配慮したのか、全国でも珍しい、なまこ壁仕様の和風の白ポストとして知られていたものだ。

設置個所はこのあたり。駅入り口向かって左側に設置が確認されていた。

2012年当時の上野市駅

2012年当時の上野市駅

今回は、偶然にもほぼ同じタイミングで、二人の方から画像をご提供いただいている。恐縮ながら併せてご紹介させていただきたい。

まずはポメ兄さんの提供画像から

先日、神鉄粟生線三木上の丸駅前の白ポスト画像をご提供いただいたポメ兄さんから、送って頂いた画像がこちら。撮影は2023年2月。駅舎向かって左側の位置から、白ポストがなくなっていることがわかる。

ポメ兄さんいつもありがとうございます!

上野市駅前、白ポストがない!

上野市駅前、白ポストがない!

ポメ兄さんからは、少し引いた位置から、駅舎右手の部分を撮影した画像も送って頂いているので、こちらもご覧いただきたい。周囲を見回してみても、白ポストは確認できない。

上野市駅遠景

上野市駅遠景

駄目男さんからの一枚にも注目

続いて前回は、伊勢中川駅のやぎの箱画像を送って頂いた、駄目男さんご提供の一枚も見ていただきたい。なんと、かつて白ポストが置かれていた位置には、巨大な苦無(くない)型手裏剣のモニュメントが!!

駄目男さん、今回もありがとうございました♪

白ポストの位置に巨大手裏剣が!

白ポストの位置に巨大手裏剣が!

この巨大手裏剣モニュメントを置くために、白ポストは撤去されてしまったのだろうか?

この巨大手裏剣は、以下の記事を見る限り、2022年4月26日にお目見えしたことが明らかである。

 忍者が使ったとされる両刃の道具「苦無(くない)」の大型モニュメントが、三重県伊賀市の伊賀鉄道上野市(忍者市)駅前の歩道にお目見えした。

 繊維強化プラスチック(FRP)製で長さ2・1メートル、幅60センチ、高さ1・5メートル、製作費55万円。伊賀市などでつくる「伊賀上野NINJAフェスタ実行委員会」がつくった。

朝日新聞DIGITAL(2022年5月4日記事)より

記事中の写真をよく見ていただきたい。この時点ではまだ白ポストは健在なのである。背景に辛うじてポストの上部が映りこんでいるのがわかる。

ただ、おそらく記事中では白ポストを見せたくなかったのだろう。モニュメントと、写りこんでいる男性とで、意図的に白ポストが写らないような角度から撮影が行われている。

伊賀市の白ポストの稼働状況は?

ちなみに伊賀市での白ポスト運用状況はどうなっていたのだろうか?伊賀市のHPを調査してみたところ、数は少ないがいくつか情報が得られた。

2010年10月に、上野市駅前の白ポストがリニューアル(和風スタイル版だ)されたとの記事がある。この記事から、市内の白ポストは上野市駅前の一基のみであることも推測できる。

悪書等回収箱「山羊の箱」のリニューアル設置

青少年の健全育成を阻害する雑誌、ビデオ、DVDなどの有害図書類を少しでも減らそうと、市と教育委員会では伊賀鉄道株式会社に協力いただき、上野市駅前に悪書等回収箱「山羊の箱」をリニューアルして設置しました。ルールを守って、ご利用ください。

「広報いが市2010年10月1日号」p12[PDF]より

上記のポストリニューアルから一年後、2011(平成23)年12月の議事である。ここでは白ポストリニューアルによる成果が報告されている。

ヤギの箱というものがあり以前はゴミ箱化していたが、生涯学習課と危機管理室で箱を新調して、上野市駅の電話ボックスの横に設置し、1年が経過しました。以前よりサイズは小さくなったがゴミ箱化せずに図書が入れられています。前よりも見えにくい場所ですが、成果は出ていると思います。

平成23年度伊賀市青少年センター運営委員会議事録[PDF]より

しかし、それから9年後、状況はかなり変わってしまう。こちらは、伊賀地域のタウン情報サイトYOUの、2020年11月掲載記事である。

年2回不定期で回収している市総合危機管理課によると、数は記録していないが、近年はほぼ何も入っていない状態が続いているという。

伊賀タウン情報ユー有害図書の回収 駅前に箱設置で現状は 伊賀名張より

「近年はほぼ何も入っていな状態が続いている」とあり、ほとんど本来の役割をはたしていなかったことが伺える。

実体としての稼働がほとんどなかったことに加えて、観光モニュメントである巨大手裏剣が目の前に置かれたことで、観光地的な「映え」が優先され、白ポストの撤去につながったのではないだろうか?

駅前で、この巨大手裏剣モニュメントを見つけた観光客は、当然写真を撮りたがるだろう。しかし、その際に、背景に白ポストが映りこんでいてはなんとも格好がつかない。ちょっと穿った見方に過ぎるだろうか?

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