上州七日市駅へ
上信電鉄の上州一ノ宮駅からひと駅乗って(12:32)、慌ただしく上州七日市駅で下車(12:35)。乗車時間僅かに3分である。
ちなみに今回の白ポスト探索行には「ぐんまワンデー世界遺産パス(PDF)」を用いた。2,100円で群馬周辺のJRと、上信電鉄、わたらせ渓谷鐡道、上毛電気鉄道、東武鉄道(桐生線、伊勢崎線、小泉線、佐野線等のそれぞれ一部)に乗車が可能なのである。この切符はコスパがあまりに素晴らしいのでいずれ稿を改めてご紹介する予定(たぶん)。
よって、上信電鉄も乗り放題かつ、降り放題であり、都度の運賃支払いを気にせず移動できる。コスト面でもありがたいが、時間節約的な意味でもこの手の乗り放題切符は実に便利である。
というわけで、こちらが上州七日市駅。クラシカルな木造駅舎で、左半分だけ見ると民家?と見まごうばかりである。不思議な構造である。誰か住んでそう。
で、さっそく白ポストを探すが、待合室、駅舎前にもその姿を発見することは出来なかった。あれ、駅前に無いの??
駅周辺をさまようこと10分余り、炎天下の中、人気の無い住宅地を徘徊している筆者はどう見ても不審者である。何故ないのか?
焦りが募ってくるところだが、こういう時ほど落ち着かなくてはなるまい。ここで原点に返って、富岡市の公開資料の記載(富岡市青少推だよりNO.20より[PDF])をもう一度確認してみた。これまでの訪れてきた三つの白ポストの設置箇所は以下のように記されていた。
一ノ宮公民館を除けば、いずれも「入口北」と具体的な方角が明記されているのである!改めて七日市駅の記載を確認してみたところ正確な表記は、
七日市駅南
であった!白ポストは七日市駅の南側にあるのだ。さらに良く見てほしい、吉田公民館や、一ノ宮駅の場合とは異なり「入口」という表記が無い。つまり、駅の南側だが、ある程度離れた場所に白ポストは置かれていると考えるべきなのである。
というわけで、改めて駅の南側を重点的に探索。するとやがて、路地の奥に見慣れたシルエット発見!どうやらこれが、七日市駅南の白ポストのようだ。
富岡市の公開資料は、かなりの確度で正しい白ポストの位置情報を明示している。これは今後の探索時にも活用できそうである。
このように、限られた情報を元に、白ポストの場所を推理して、特定していく作業は、白ポスト愛好家としては、至福のひと時である。楽しい。
七日市駅南の白ポストの周辺状況
具体的な設置箇所としては、上州七日市駅を出てまっすぐ南へ。保阪病院の角っこ、植え込みの手間に白ポストは設置されていた。
別の角度からもう一枚。メッチャ住宅街の中に設置されている。クルマ社会である群馬県にあって、駅の目の前に置くよりも、病院の手前に配置するほうが人の出入りが多く、回収効果が高いと判断したのだろうか?その分、人目にもつきそうで、投函の難易度は高そうな気もするが……。
ストリートビューで見るとこんな感じ。ぐりぐり回転して頂くと、いかにこの白ポストが住宅地の只中に設置されているのかをわかっていただけるかと思う。
白ポストというと、通常は駅前やバス停、市役所や公民館等の自治体敷地内、繁華街、主要な交差点等、ある程度にぎやかな場所に置かれることが多いのだが、これはなかなか珍しい事例と言えるかもしれない。
七日市駅南の白ポスト
さて、散々引っ張ってしまったが、改めてご紹介しよう。こちらが上州七日市駅の南側にある白ポストである。百葉箱状のボックスタイプ。支柱は細い角型。投函口も、回収口もいずれも前面に設けられている。吉田公民館入口北や、一ノ宮駅入口北に設置されていたものと、ほぼ同一形状と判断して差支えないだろう。
ただ、前二者は地面に支柱が直接埋め込まれていたが、こちらはアスファルトの舗装面に設置されているためか、プレート状の土台部分があり固定されている。接地面に応じたオプションと言えるだろう。
続いて右から見た図。接地面の固定状態が確認できる。
反対側から見るとこんな感じ。
最後に背面図。この白ポストが、普通の民家の目の前に置かれていることがよくわかる。なかなかに衝撃的な絵面である。
上信鉄道での移動はいったんここでおしまい。ここから先は、富岡市の市街地に入り、駅間も短くなるため、十分に徒歩での移動が可能である。次なる目的地は七日市病院入口北の白ポストである。