富岡市シリーズ第十弾!
2018年の8月に行った、群馬県富岡市の白ポスト探索行もいよいよ大詰め。前回の富岡公民館(マップ番号4)の続きである。10回目となる本日は、上信電鉄の東富岡駅前に設置されている白ポストをご紹介しよう。
まずは、位置の確認から。
以下が、富岡市の白ポスト配置図である。今回目指すのはマップ番号1の東富岡駅前の白ポストとなる。
東富岡駅へ!
富岡公民館での撮影を終えて、レンタサイクルで東へ。
上信電鉄に並走して500メートル程進むと、東富岡駅が見えてくる。赤レンガが多用された駅構造は、富岡製糸場を模しているのだとか。三角屋根を持つ愛らしい尖塔の上には風見鶏が鎮座する。なかなかに瀟洒なステキ駅舎である。
富岡市の資料[PDF]では白ポストの設置箇所を「東富岡駅前」としているが、駅前のロータリーでは発見することが出来なかった。
仕方がないので、踏切を渡り、駅の反対側に回り込んでみた。
すると踏切を越えた右手側に白ポストを無事発見することが出来た。
下の写真は、駅舎の反対側の道路から撮影したものである。白ポストの右奥は踏切部分となっている。
ストリートビューで見るとこんな感じ。グリグリ動かして頂けると、駅舎と踏切、白ポストの位置関係が判るはずである。
東富岡駅の白ポスト
では、東富岡駅の白ポストについて細かく見ていこう。
富岡市ではお馴染みの百葉箱スタイル。と言いたいところだが、良く見て頂きたい。これまでのタイプとは少し形状が異なるのである。
以下が、従来タイプとの比較図である。左が東富岡駅、右は高瀬公民館に設置されていた白ポスト(以下通常タイプと呼ぶ)である。
通常タイプが直方体型の本体構造を持っているのに対して、東富岡タイプは立方体型となっている。高さはそれほどでもないが、横幅と奥行があり、結果として全体的な収容能力が向上しているのである。その重量を支えるためか、支柱もひとまわり太いタイプの角柱が用いられている。
こちらは正面図。横幅の広さが実感頂けたであろうか。改修口が前方に設けられており、内蔵鍵構造となっている点は、通常タイプと共通の要素である。
続いて右から見た図。奥行の深さが見て取れる。サイコロのようなキューブ感がよくわかるのではないだろうか。
更に左から見た図。東富岡タイプは、支柱が地面に直接突き刺さっておらず、コンクリートのような台座に固定されている。この点も、他とは異なる要素である。
最後に背面図である。特異な点としてはポストの背面にも「白ポスト」の表記があることである。これは踏切側からやってくる利用者に対して、その存在をアピールするためなのであろう。
以上、東富岡駅前の白ポストについてお伝えした。富岡市シリーズ、昨夏の取材では全16基中、11基まで撮影を終えている。今回紹介した東富岡駅タイプが10基目だったので、ようやく次回で一区切りがつけられそうである。もうちょっとだけ待っててね。