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富岡市、三角公園東の倒壊する白ポスト

三角公園の白ポストに何があったのか?

今回はインパクト重視。

いきなり出オチである。これまでいろいろな白ポストを見てきたが、こんな状態は初めてである。どうしてこうなった?

以下、順を追ってその謎に迫っていきたい。

倒壊する三角公園の白ポスト

倒壊する三角公園の白ポスト

三角公園はどこにあるのか

さて、少し時間を戻そう。富岡市の白ポストを巡る旅、6回目のお話である。

七日市病院前の白ポストを撮影したのち(12:55)、次に向かうべき目的地を富岡市の例の資料から

白ポストは市内16箇所に設置されています。
東富岡駅前、富岡公民館玄関前、三角公園東、東富岡公民館玄関、
七日市駅南、七日市病院入口北(円筒形)、一ノ宮駅入口北、一ノ
宮公民館、黒岩公民館、高瀬公民館東、額部公民館前庭、小野公民
館前、吉田公民館入口北、丹生公民館入口東、妙義庁舎敷地内、妙
義児童館敷地内

富岡市青少推だよりNO.20より[PDF]

 「三角公園東」と定めた。

資料文中内では「東富岡駅前、富岡公民館玄関前、三角公園東、東富岡公民館玄関」と書かれており、掲載順的にいかにも富岡駅付近にありそうではないか。

ちなみに三角公園は正式名称ではないらしく、正しくは「ひかり公園」であるらしい。

では、どうして「三角公園」なのか。それはこちらの地図を見て頂ければ一目瞭然である。上州富岡駅の南西側、富岡市役所とNTT東日本の間に立地する、直角三角形型の緑地帯が見えるだろうか。「三角公園」の愛称はこの公園の形状に由来するものなのだろう。そのまんまではあるが、わかりやすいネーミングではある。

三角(ひかり)公園へ

それでは三角公園に向かおう。七日市病院から、上州電鉄沿いに歩いて10分少々、1キロ弱の距離だ。まず目に入る漆黒のオシャレ建築だが、これは2018年の3月にオープンしたばかりの富岡市役所。今を時めく建築家、隈研吾の事務所がデザインしたもの。ちょっとだけ気になるが、今回は見学している時間は無い。

新築された富岡市役所

新築された富岡市役所

富岡市役所をやりすごして、NTT東日本の鉄塔を目指して進めば、そこはもう三角公園である。思っていたよりもかなり小さい。

NTT東日本

NTT東日本の手前が三角公園

さっそく白ポストを探すわたしだったのだが、三角公園の「東」には該当するようなモノは置かれていない。富岡市の白ポスト設置箇所の記載は、これまで見てきた、 上州七日市駅「南」の白ポスト上州一ノ宮駅入口「北」の白ポストで判るとおり、正確にその位置関係を指し示していただけに、これはおかしい。

そこはかとない違和感を覚えつつ、周囲をくまなく確認していると、視線の先にまさかの事象が出現しているではないか!あれ?白ポストがぶっ倒れてる??

白ポストらしきもの発見

白ポストらしきもの発見

仰臥する白ポストを観察してみる

位置的には、直角三角形方をしているこの公園のちょうど「直角の部分」に、この白ポストは横たわっていた。近寄って撮影したのがこちらの一枚である。

これまで見てきたものと同様に、直方体タイプではあるが、サイズが二回り近く大きい。大容量タイプである。市役所にもっとも近い白ポストであり、最寄駅は上州富岡駅である。それだけにこれだけのサイズが必要だったのであろうか。

仰向けに倒れている三角公園の白ポスト

仰向けに倒れている三角公園の白ポスト

元々は支柱部分が接地面のコンクリートに直接固定されていたのであろう。しかし残念ながら、コンクリート部分ごとえぐり取られており無残な姿をさらしている。本体が傾いているため、投函口部分は開いたままとなっており、これでは雨水が入り放題である。内部の痛みが進みそうで、白ポスト愛好家としてはいたたまれない気持ちにさせられる。哀しい。

左から見た図

左から見た図

少し引いて、本体上部側から撮影したのがこちら。ポストの周囲を三角コーンが取り囲んでおり、なんらかの保存の意思が見て取れる。どうやら遺棄されているのではなく、これは一時的な処置であるように見える。

上から見た図

上から見た図

たぶん公園が改装中なのだと思う

さらに引いた位置からもう一枚。積み上げられたコンクリート柱にはナンバリングが入っており、これは復元を前提とした措置であろう。

三角公園は改装中

三角公園は改装中

更に公園全景はこんな感じ。先ほど紹介したぐんまナビの画像とはかなり異なっている。遊具の類がほとんど残っていないのである。

推測になるが、富岡製糸場が世界遺産に指定されてからこの方、富岡市役所、上州富岡駅と、市内の公共施設はリニューアルが続いている。市役所にも近いこの公園は、そのリニューアルの一環として改装を行っている最中なのではないか?

公園改装のあおりを受けて、白ポストも掘り起こされ、一時的に利用休止状態に追い込まれているのではないだろうか。

遊具の類もなくなっている

遊具の類もなくなっている

ありし日の姿は?

倒壊する前の状態の画像が見られないかと、軽くググってみたが、数点往時を偲ばせる画像を発見したので、引用させて頂こう。

まずはフォースクエアから。こちらは2017年4月の撮影。

続いてポストマップ。こちらは2007年11月の撮影。

ストリートビューでも見てみたのだが、残念ながら既に工事中の撮影であった。

なお、このストリートビュー、右側に少し進むとデータが2012年に、さらに進むと2015年になるという謎状態になっている。いずれにしても白ポストは確認できなかったのだが……。改装、リニューアルが続いている地域だけに、さすがのGoogleカーでも追い切れていないのかもしれない。

まとめると

富岡市、三角公園東の白ポストは、2018年8月時点では使用されておらず、公園内で倒壊したままであった。その理由は、三角公園改装のためであり、改装が終わり次第、白ポストも復活するものと思われる。

倒れ伏している姿はあまりに衝撃的なので、早めの復活を希望したいところである。