上信電鉄の山名駅へ
富岡市シリーズの途中だが、ここで同じ上信電鉄にある高崎市バージョンの白ポストを見ておこう(地味に伏線)。本日登場するのは上信電鉄山名(やまな)駅の白ポストだ。往訪は2013年のこと。
山名駅は、上信電鉄の高崎駅から数えて5つ目の駅だ。島式のホームを持ち、跨線橋は無く構内の踏切を越えて駅舎側に渡る。駅舎は目にも鮮やかな緑色の板壁の上に、赤い切妻屋根が乗っており、ちょっとしたグリーンゲイブルズ状態である。
この駅舎の正面に立って、視線を右側に滑らしていくとお目当ての山名駅の白ポストに出会うことが出来る。見え方的にはこんな感じ。
ちょっと遠いのでわかりにくいという方は、ストリートビューでも見てほしい。緑色の柱に隠されているが、高崎型白ポストは巨大である。円筒型のボディが目に入るはずである。
高崎タイプのバリエーション、山名駅の白ポスト
それでは改めまして、こちらが上信電鉄山名駅に設置されている白ポストである。
先日紹介した、高崎駅の白ポスト同様に、円筒型の本体に、円錐状のとんがり帽子が乗った思いっきり短く削ったペンシルスタイルである。ペンダントのような本体外周に巻き付いている緑色のチューブは、白ポスト固定用のチェーンである。これにより背面の駅舎柱部分に繋がれているのである。チェーンで直接巻かず、チューブ状の被覆を施しているのは白ポスト本体を養生するためであろう。行き届いた配慮と言える。
山名駅の白ポストが、高崎駅設置のものと微妙に構造が異なるのは回収口の部分である。高崎駅型は本体向かって左側面に回収口が設けられているが、山名駅型のそれは正面に付いているのだ。
これが製作年代による仕様の変化なのか、設置箇所によって都度、最適な設計がなされているのかは、今後調査が必要な部分である。
車窓から見える白ポスト
ここで地味に大切な情報をお届けしたい。山名駅の白ポストの特筆すべき点は、車窓から見える白ポストであるという事なのだ(そこ、だから何?とか言わない!)。
通常、白ポストと言えば駅舎入口近くや、駅の構内などに設置されており、列車に乗ったままの状態でその本体を確認することは難しいものなのだが、山名駅の白ポストは駅舎の側面に設置されており、駅の規模も小さいことから遮蔽物も少なく、結果として列車に乗りながらでもその雄姿を拝むことが出来るのである。
2018年8月の上信電鉄乗車の際、既に白ポスト撮影済の山名駅では下車しなかったのだが、列車の中からでもその健在ぶりは確認することが出来たのだ。と、言いながら実は車窓から撮った写真が無いのだけれど(すまぬ)……。
雰囲気だけでもということで、ストリートビューでホームの反対側から撮影された映像を載せておこう。 少し距離があるがとんがり帽子を載せた白ポストが見える筈である。上信電鉄に乗車された際、山名駅通過の瞬間、少しだけ注意をしてみて頂きたい。
さらに、ついでだが、車窓から白ポストが確認できる駅は他にもある! お近くを通られた際には要チェックである。