平磯駅で下車してみた
2022年5月6日に行った、茨城県の白ポスト探索報告の五回目。これまでのお話は以下を参照のこと。
- 水郡線静駅の白ポスト - 白ポスト写真館
- 水郡線瓜連駅の白ポスト - 白ポスト写真館
- 常磐線佐和駅の白ポスト(2022年版) - 白ポスト写真館
- ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅の白ポスト(2022年版) - 白ポスト写真館
茨城県ひたちなか市を走る、ひたちなか海浜鉄道の白ポストを訪ね歩く旅。今回は那珂湊(なかみなと)編なのだが、少し時間があったので、二つ手前の平磯駅で下車。駅間を歩いて移動してみた。
こちらが平磯駅。
以前に往訪したときの平磯駅はこんな感じ(2010年)。スーパーマーケットと駅舎が一体化した構造となっていたのだが、スーパーの経営がうまくいかなかったようで潰れてしまった。
ちなみに1980年代まで存在した木造駅舎の画像がこちらのHP(ページ真ん中より下くらい)にあったので、リンクさせていただいた。
なんでこんなに平磯駅にこだわるかというと、平磯には父方の祖父母が住んでおり、学生時代は毎年遊びに来て、二週間以上滞在するほどよく訪れていた場所なのである。
実は、平磯駅にもかつては白ポストが設置されており、わたしが人生ではじめて目撃した白ポストは、平磯駅に設置されていたものだった。つまり、わたしの白ポスト人生の原点ともいえる場所なのである。
このあたりの地形は海岸段丘になっており、ひたちなか海浜鉄道も段丘上を走っている。従って、海岸にむかってはひたすら坂を下りていくことになる。
こちらが平磯海岸。右に見える赤いくじらは平磯のシンボル「大ちゃん」だ。海水浴シーズンには海に浮かべられて、子どもたちでにぎわう。わたしもこの海岸でよく泳いだ。平磯海岸は阿字ヶ浦程、人も来ないし、波も穏やかなので非常におススメである。
県道6号(水戸那珂湊線)に入り、ひたちなか海浜鉄道に並行して歩く。
途中左手に見えるのが、ひたちなか市役所の那珂湊支所。勝田市と那珂湊市が合併する前までは、ここに那珂湊市の市役所があった。旧市役所の建物も解体されてしまい、現在はいかにも「支所」っぽいスタイルの建物に変わってしまった。
那珂湊駅の白ポスト
思い出話が長くなった。本題に戻ろう。ひたちなか市役所の那珂湊支所から、さらに20分ほど歩くと那珂湊駅である。
この日は平日なので、那珂湊駅では地元の学生の皆さまが多数、列車の到着を待っていた。想像以上に人出が凄かったので、駅舎まわりの撮影は諦めた。白ポストの撮影のみで満足することにする。
さて、こちらがお待ちかねの那珂湊駅の白ポストである。さいきんのひたちなか市統一仕様なのだろうか。ポップ体で書かれた「白ポスト」の文字が印象的である。
こちらは右から見た図。四角柱型の支柱を持ち、台座部分は地面にボルトで固定されている。本体の錆はあまり見られないが、土埃によるものか汚れがひどい。拭いてあげたくなる。右側面には「少年に見せたくない雑誌などはこのポストに入れてください」と貼り紙がある。
続いて左から見た図。回収口はこちら側に設けられている。南京錠による外部施錠構造だ。
最後に後ろから見た図。こちら側はいたってシンプルである。
2010年版との比較
ちなみに、那珂湊駅の白ポストは2010年に往訪した記録を過去にご紹介している。
併せてこちらもご紹介しておこう。
比較図がこちら。左が2010年、右が2022年撮影である。「白ポスト」の表記が、以前は貼り紙であったが、現在ではしっかりとペイントで書かれるようになった。気になるのは豪快な汚れっぷりで、愛好家としてはちょっと切なかったりもする。