白ポスト写真館

全国各地の白ポスト写真を淡々と紹介していくblogです。写真提供募集中です。提供してもいいよ!という方、もしいらしたら、コメント欄、メール、Twitter等でお知らせください!

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相生駅の白ポスト

 相生駅白ポスト播州赤穂駅タイプと似ている

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こないだの播州赤穂駅編の続き。近隣自治体の白ポストは、不思議とデザインが似てくることがあるよというお話。往訪は2008年。

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相生駅前 碇のインパクトがすごい

本日紹介するのは兵庫県相生市JR西日本相生(あいおい)駅の白ポストだ。相生市兵庫県の南西部。かなり岡山県に近い。相生駅には山陽本線赤穂線、そして山陽新幹線が停車する。写真は相生駅前。巨大な碇がものすごい迫力だが、これは相生が造船業の街であることを表しているらしい地図で見てみると相生湾は南北に細長く入り組んでおり、いかにも造船業に向いていそうな地形である。

赤いマスクの白ポスト

 さて本題に入ろう。今回紹介する相生駅白ポストはこちら。播州赤穂駅のものと同様に本体中央に赤いラインが入っているのが特徴的である。この意匠を仮に赤マスク型白ポストと名付けてみよう。ゲッターズ飯田みたいな感じ(無理やり)。

形状は直方体型。やや厚めの台形型の屋根構造を持つ。細身の円柱で支えられており、台座部分は無く、直接地面に埋め込まれている。動かせないので、運用側の利便性は落ちるが、絶対に持ち去られないというメリットがあるのであろう。

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相生駅白ポスト

 屋根の構造も先端が窄まっているあたり、播州赤穂タイプに近しいものを感じる。

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左から見た図

 回収口部分をアップしてみたのがこちら。正面向かって左側に設置されており鍵は内蔵タイプ。手前側に開くのも播州赤穂タイプとの共通点である。

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回収口部分を拡大

続いて右からの視点で。駅前に置かれる宿命か、放置自転車の群れに取り囲まれているのがよくわかり哀しみを誘う。

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右から見た図

最後に位置関係を整理

順番が逆になってしまったが、設置箇所の紹介。相生駅は北と南に出口があるが白ポストが設置されているのは南口の方だ。駅舎を出て階段を降りていくと左手に設置されていた。奥の方に郵政赤ポストも見える。

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やや引いた視点から

ストリートビューでも見ておこう(本エントリ執筆時点でのGoogleのデータは2017年5月のもの)。

クルマの陰になっていて見えにくいのだが階段下のあたりに、半分ほど白ポストが見切れているのが確認できると思う。赤いラインがあるので、通常の白ポストよりもよく目立つ(たぶん3倍)。

 

祝!二周年 これからもよろしくお願いします

白ポスト写真館二周年アイキャッチ

Blog開設から二周年

2016年5月13日にこちらのエントリをアップしてから本日でちょうど二年になる。

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以前のBlogは10年近く運用していたのだが、忙しさにかまけているうちに更新をしなくなり、やがてドメインが失効し、有料レンタルサーバの更新もし忘れていて、気づけばいつの間にか消滅してしまっていた。。。有料にしておくのも善し悪しであった。

当分Blogはもういいかなと思って、それから数年が経過していたのだが、そんな時に再会したのが上記の勝田駅白ポストだった。ひたちなか市には祖母が住んでおり、幼少期から毎夏通い詰めていた身としては勝田駅白ポストには人一倍強い思い入れがある。

この白ポストを見た瞬間、失われていたはずの白ポストへの情熱というか、偏愛がふつふつと蘇り、一週間後にはこのBlogを開設していた。趣味人にありがちな『あやしうこそものぐるほしけれ。』という奴である。この居ても立っても居られない焦燥感は、いまでもこの不毛なBlogを更新する原動力になっている(笑)。

白ポストは存在そのものがマイナーであり、その成り立ちからして日陰の存在であり、さらに最盛期もとうに過ぎている。だがそれがいいわたしとしては、その昭和の残滓感的な部分を特に愛でている部分がある。今後も、超特化型Blogとして白ポストを追いかけていくつもりである。

二周年記念、人気記事TOP5

この二年間での投稿数は178(本稿で179)。紹介した白ポストの数は145基、白ポストじゃないよ案件が6基、その他探索系のレポート等が30弱だった。

ここで、過去二年間の当Blog人気?投稿TOP5を発表してみよう(Google analyticsさん調べ)。

第5位

どうしてなのか、よくわからないけど、地味にアクセスが取れているのがこの記事。埼玉県の白ポスト情報という含みで来てくれている方が多いのだと思う。

なお、現時点でわたしが確認できた埼玉県の白ポスト蕨駅花崎駅(2基)の3基のみである。

第4位

最初期の投稿であること、ニーズの高い東京都内の白ポストであることから、こちらもコンスタントにアクセスされているエントリだ。

第3位

同様にこちらも三鷹市のエントリ。東京都内の白ポストは、三鷹市と狛江市にしか存在しておらず、貴重な症例と言える。このエントリでは三鷹市白ポストで、設置箇所が不明であった最後の1基を追い求めて、市内各地を探し回った顛末をまとめている。

第2位

こちらは厳密に言うと白ポストではないのだが、かつて大阪駅構内に設置されていたひつじ型のゴミ箱。大都市圏の白ポスト情報であり、今は存在しない特徴的な外観のゴミ箱ということで一定のニーズがあるのではないかと思われる。

第1位

そして1位に輝いたのはこれ。なんと現地に行っていない、引用だけのエントリがトップである。公的団体ではない、私企業(それもアダルトグッズショップだ)が、自ら白ポストを設置していると衝撃的な案件であった。これは実物観に行きたいなあ。

なお、ランキング化してみたりもしたが、世間一般の白ポストニーズは極めて少ない。よって全体のアクセス数もそれなりである。

二周年記念、Blogのロゴとアイキャッチ画像を作ってみた

それから、少し前から使っているので気付いた方もおられるかもしれないが、「白ポスト写真館」のロゴ画像を作ってみた。しかも無駄に三色も。やっつけで作ったのでバランスとか適当なので、適宜直して使う予定。

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ロゴ(白)

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ロゴ(グレー)

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ロゴ(黒)

さらにヘッダー画像も刷新してみた。はてなのPC用のヘッダー画像はかなり横長(1000×200)なので、なかなかいい感じのものが出来ずに試行錯誤した。

こちら案その1。宿毛駅の白ポスト。なんだかベタ過ぎるので没に。

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第一案(宿毛駅の白ポストを上から見たところ)

続いて案その2。備後片上駅と白ポスト(そのうちちゃんと紹介する)。横長に作れたのはいいんだけど、自販機が目立ち過ぎなのと、白ポストが小さくなりすぎてしまったので没。

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第二案(ビンゴ片上駅の白ポスト

案その3は邑久(おく)駅の白ポスト(未紹介)。これは最初わりと気に入ったのだけど、三角屋根が鋭角的すぎて気になってしまい没に。

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第三案(邑久駅白ポスト

最終的に、形状的にもっとも好みである長船駅白ポスト(未紹介)の投函部をアップしてみたら、いい感じの絵に切り取れたので、当面はこれを使う予定。

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決定稿(長船駅白ポスト

PC版の画像が決まったので、スマホ版はこんな感じになった。

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スマホ版のヘッダー画像はこちら

これからやりたいこと

現在は中央本線シリーズを地味に連載中だが、これが終わったら北関東の雄、高崎市白ポストを取り上げる予定。高崎は一度ちゃんと行って再取材したい。群馬県、もう一つの白ポスト集積地、富岡市もきちんと見ておきたいところ。

本業が忙しいので、平日の更新は難しく、どうしても週末1~2本程度の更新になってしまう。ただ、このペースであれば新規取材無しでも、あと二年はネタが尽きない予定。

新しい取り組みとしては、白ポストを取り扱っている文献や、紙面、各種資料の紹介を時々出来ればと考えている。調べてみるとけっこう出てくるもので、白ポスト誕生当時(1960年代)の史料も見つかっている。ゆくゆくは白ポスト史」概論みたいな記事が書ければいいのだが、まあ、余暇の範囲で地道に楽しく更新していければと思う。

 

ということで、以上、二周年ありがとうございましたエントリなのであった。読者となっていただけている皆さま、あまり(全く)役に立たないBlogだけれども、今後ともどうかよしなに。

 

 

赤穂線播州赤穂駅の白ポスト

赤穂市白ポストは2基

関東地方(一部四国)の白ポスト情報が続いたので、久しぶりに関西の物件をご紹介したい。今回お届けするのは兵庫県赤穂市播州赤穂駅にある白ポストだ。往訪は2008年8月。

JR西日本赤穂線兵庫県相生市相生駅と、岡山県岡山市東岡山駅を結ぶ路線距離50キロちょいの短い路線なのだが、白ポスト遭遇率が極めて高い、わたしのような好事家には魅惑の路線である。

赤穂市青少年育成センターのHPによると赤穂市内の白ポストは2基。

環境浄化
◆ 青少年愛護条例に基づく調査を実施し、青少年を取り巻く環境を改善
◇ コンビニ・書店・レンタルビデオ店・量販店等への立入調査と改善指導
白ポスト設置による有害図書類の回収(赤穂駅、有年駅
 

つまり本エントリで取り扱う播州赤穂駅と、有年駅(うねえき)の二か所に白ポストが置かれているようだ。

播州赤穂駅には南口と北口が存在するが、白ポストがあるのは南口駅前の方になる。こちらの写真は南口側。どっしりとした黒瓦が印象的な美しい駅舎である。

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播州赤穂駅南口

ちなみにこちらが北口側。念のために見に行ってみたが、白ポストは確認できなかった。空振りに終わることも多いが、万が一ということもあるので、白ポスト探索時には、出来る限りの可能性を考慮して臨みたいものである。

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播州赤穂駅北口

播州赤穂駅白ポスト

さてお待ちかね。こちらが赤穂市タイプの白ポストである。

直方体の本体に真っ赤なライン。その赤いのラインの中に「白ポスト」の文字が描きこまれている。手書き感あふれるなかなかの逸品だ。屋外設置のため劣化が進んでおり、各所に錆も浮き出ている。

本体に赤いラインが入るのは、赤穂市だけでなくお隣の備前市や、相生市白ポストにも認められる特徴で、近隣自治体の白ポストは外観が似てくるの法則がここでも確認でき、非常に興味深い事例と言える(そのうち紹介するね!)。

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播州赤穂駅白ポスト

少し引いた視点から角度をつけてもう一枚。支柱、台座いずれも四角形だが、朴訥な手書きの「白ポスト」文字がその鋭角的な印象をかなり和らげてくれている。

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やや引いた視点から

こちらは正面から向かって右部分と背面を撮影したもの。投函部の庇構造を兼ねた天板は、先端部が僅かに鋭角的になっており造形の細やかさを感じさせてくれる。

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右から見た図

反対側に回って回収口部分の構造を確認。内臓鍵タイプが採用されていた。蝶番は前方側に取り付けられており扉は手間に開く。これはかなり珍しいケース。回収がしにくい気がするので、かつては別の場所に設置されていた可能性がある。

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回収口

設置位置と最近の姿を確認してみる

最後はいつものアレ。ストリートビューでの設置位置確認をしてみよう。小さくて見えにくいかもしれない。南口駅前広場内にある噴水の向かって左側の植え込みの中に、白ポストが設置されているのが見えるだろうか。 

2016年に撮影された画像がGypsy_Joeさんの人 畜 無 害。で確認できる。せっかくなので引用させていただく。

上から2つ目の奴ね。これがなんと!綺麗になっている!!!特徴的な屋根部分の構造は変わっていないので、おそらく塗り直しが行われたのではないだろうか。かつての素朴なハンドペイント感が失われていてちょっぴり残念である。

Gypsy_Joeさんは以前から白ポストの紹介をなさっていて、ときどきチェックをさせて頂いている。白ポストだけでなくマンホールや、飛び出し坊や、琺瑯看板に駅舎訪問と幅広い守備範囲が魅力。わたしの嗜好にも刺さりまくりで、素晴らしいBlogなのでおススメである。

赤穂市のもう一つの白ポストはこんな感じ

なお、わたしは現物を拝むに至っていないのだが、赤穂市市内のもう一つの白ポスト有年駅タイプをやはりGypsy_Joeさんが確認されているので、併せてご紹介したい。

有年駅白ポストは以下のエントリの真ん中ちょい下あたりに掲載されている。

驚くべきことに同じ赤穂市白ポストなのに、播州赤穂駅のタイプと全くデザインが異なるのである。銀の屋根に光沢感のある白い本体。赤いラインは入っていない。角張ったゴシック体フォントがクールであり、全体的にかなりすっきりした外観となっている。

屋外設置でありながら顕著な傷みも見られない。設置されてからあまり長い年月が経っていないのだろうか。本体素材もスチールではなく、ステンレスないしはアルミが使用されている模様。

設置者は「有年地区青少年育成推進委員会」とあり、この点も播州赤穂駅とは異なる。つまり発注者が異なるために全く異なる設計になったのであろう。

※2018/5/20追記

白ポスト本体に赤いラインが入った、ちょっと似ているお隣の相生市白ポストはこちら。

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中央本線初狩駅の白ポスト

初狩駅スイッチバック構造

中央本線山梨県部分の白ポスト設置状況をダラダラとレポートしていくこのシリーズも7駅目。今回紹介するのは初狩はつかり)駅だ。山梨県大月市の駅となる。訪問は2006年。

初狩駅でもっとも特徴的なのはスイッチバック構造であろう。スイッチバックとは山岳地域の鉄道路線に時々見られる方式で、傾斜のある区間をそのまま直登出来ない場合に、あえて別区間に侵入して高度を稼ぎ、再び本線に戻る線形を指す。
地図で見てみるとこんな感じ。ホームの左上に伸びているのがスイッチバック部分ね。

ここで駅舎とホームが随分離れているなと思った方は鋭い!初狩駅舎はこのスイッチバック部分の先に設けられている。よって、初狩駅ではホームの階段を下って地上に降りてから、構内のスイッチバック部分を横断しないと外に出られない面白い構造になっている。

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スイッチバック部分からホーム側を見た図

この部分、線路が4線もあるのでかなり広い。2線しかない本線部分よりも広いのである。いろいろググってみたところ、どぶさぶ。さんの廃線跡訪問記で詳しくレポートされていたのでリンクさせて頂いた(ガチのレポートで感動)。

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スイッチバック部分

以前はこちらの方にホームが設置されてらしい。なるほど、そう考えると納得の行く広さである。現在では列車の性能が上がり、こちらのスイッチバック構造はほとんど使われていない模様。

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スイッチバック部分

初狩駅の特異な構造に夢中になってしまったが、ようやく初狩駅舎に到着である。新型駅舎への置き換えが進む中央本線だが、この駅は未だ昔のままで変っていないようだ。暖かみのある木造の駅舎である。
肝心の白ポストはどこにあるかと言うと、お分かりだろうか。駅舎入口の向かって左側、電話ボックスの裏側にひっそりと佇んでいる姿が確認できる。

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中央本線初狩駅

 初狩駅白ポスト

ということでようやく本題。こちらが初狩駅白ポストである。目の前に電話ボックスがあるので真正面からの撮影が出来ず、少し角度のついた視点からの写真になってしまったがご容赦頂きたい。

駅舎の正面向かって左の窪み部分にジャストフィットする形ですっぽり収まっている。外から見ると、電話ボックスで隠れてしまっているので、投函すべきブツがあったとしても、存在を見過ごしてしまいがちな立ち位置で、十分な回収効果を上げられているのか心配になってくる。

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初狩駅白ポスト

右側から見た図がこちら。回収口が左側に取り付けられていることが確認できる。施錠は南京錠による外部鍵タイプで、山梨県型ではお馴染みの構造だ。

手前には煉瓦で囲まれた植え込みのようなスペースがあり、白ポストエリアへの侵入を阻んでいる。さほど大きな植物は植樹されていないようだが、繁茂するようなことがあると投函の妨げとなる可能性がありそうだ。

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右から見た図

ストリートビュー初狩駅白ポストに迫る

ストリートビューでその後の状況を確認してみよう。珍しいことに撮影年代の異なるデータがアップされていたので、比較検証してみよう。

なお、ストリートビューのデータは適宜更新されていくので、今後内容が変わってしまっていたらゴメンね。

〇2014年9月

健在ぶりが確認できるが、よーく見てみるとポストの投函口が見えない。おそらく右側(駅舎入口側)に向けられているのではないかと思われる。

でもこの向きだと回収稿が壁側で取り出しが出来ないような。。。

 〇2017年7月

ポストの向きが元に戻っている!このままでは、回収しにくいことに気付いたのだろうか。

メチャメチャどうでもいい差異だが、白ポストの運用を効率を上げるために、設置者側もさまざまな試行錯誤を続けているのでは?と思うと微笑ましく思うわたしなのであった。

今はもういない六本木交差点の白ポスト

本エントリは2016/7/30に投稿していたものを加筆改訂した上で再投稿している(旧エントリは公開を停止した)。ご了承いただきたい。

六本木交差点のピンクチラシ回収ボックス

厳密に言うと白ポストではないのかもしれないが、こちらはかつて六本木交差点に設置されていたピンクチラシ回収するための専用ボックスである。2005年撮影。

知りうる限り東京23区内で確認できた最後の白ポストではないかと思われる。

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六本木のピンクチラシ回収ボックス

まさか東京の23区内で白ポストに遭遇できるとは思ってもいなかったので、デジカメを持参しておらず、撮影したのもガラケースマホは未だ無かった)で更に加えて夜間……。写真の映りも悪く、解像度も低くて本当に残念である。

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正面から見た図

基本形状は直方体タイプだが、投函部分はスリット状になっておりスキマがかなり狭い。まさにピンクチラシ回収専用。他の雑誌や新聞紙、よけいなゴミ等は一切投函出来ないようになっている。そして天板部分は前方に大きく傾斜しており、よけいなものを上に載せることが出来ないような構造だ。なお、画像が粗くて読みにくいが、設置したのは警察のようだ。

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側面から見た図

もっと詳しい記事がこちらに 

その後、あれこれググっていたところ、風きよしさんの古今東西散歩にてもっと詳しく書かれた記事を発見したのでご紹介させていただく。写真もこちらの方がはるかに綺麗である。

こちらのエントリによると、

交差点の4つの角のうち、3箇所に白ポストが設置されています。喫煙コーナーも2箇所設置されており、麻布地区の環境浄化に対する取り組みがうかがえます。 

とあり、実は1つではなく、交差点内の3箇所に設置されていたもよう。全然気づかなかった。お恥ずかしい。

設置された理由を考えてみる

全国でも珍しいピンクチラシ専用の回収ボックスは何故登場したのだろうか。

2000年代前半。いまではもうほとんど見られなくなった光景だが、繁華街のピンクチラシの貼られ度合いがかなり酷かったのを覚えておられる方はいるだろうか。電話ボックスや電柱、そこいら中がピンクチラシだらけでなんだか訳がわからない状態になっていた。かなり露骨なデザインのチラシも多かったので、不快に感じた方も多いと思う。

六本木はこの手のサービスのメッカであったから、いっそうその度合いは酷かったのだろう。貼られたピンクチラシはいずれ地面に落ちて周囲の景観を更に損ねる。それならば集約して回収した方がマシであると設置する側は判断したのかもしれない。回収ボックスには「ピンクチラシ追放を!」と記されており、警察のメンツ的なものもあったのかもしれない。あくまでも想像でしかないのだけれども……。

撤去された理由を考えてみる

おそらく23区内では最後の白ポストだったのではと思われる、六本木交差点のピンクチラシ回収ポストだが、なぜ撤去されてしまったのだろうか。

風きよしさんの著作古今東西風俗散歩」にそのヒントが書かれていた。以下、当該部分を引用させていただく。

ピンクビラとは、繁華街やラブホテル街の電柱や標識柱に貼られているデリヘルなどの無店舗型性風俗店の広告用ビラのことですが、最近は見かけることが少なくなりました。平成17年の風営法改正により、ビラ貼りが厳しく制限され、ビラを貼る行為そのものが減ったのと、貼ったとしてもすぐに剥がされるようになったためと考えられます。

古今東西風俗散歩」(トランスワールドジャパン)p120 ビラ剥がし跡と都市の境界より

つまり平成17(2005)年に施行された風営法の改正により、ビラ貼りにも厳罰化が適用されるようになり、そもそも回収すべきピンクチラシが激減してしまったのであろう。当局の狙い通りというところだが、結果として六本木のピンクチラシ回収ポストもお役御免となり撤去されてしまったのではないだろうか。

今回紹介した画像は2005年2月の撮影。そして古今東西散歩の記事は2006年1月の投稿であり、タイミング的には撤去されるギリギリの時期であったのかもしれない。

なお、書籍古今東西風俗散歩」白ポストについての言及がなされている非常に貴重な一冊である。当時猖獗を極めたピンクチラシについても記載があり興味は尽きない。本書についてはいずれ、エントリを改めてご紹介出来ればと考えている。

  

ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅の白ポスト(ネモフィラつき)

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ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅

往訪は2017年8月。昨年延々と掲載していた水戸市の白ポストローラー作戦の副産物というか後日譚というか、まあいわゆる一つのおまけである。

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水戸市白ポスト全9基の撮影を終えたわたしは、速攻で下りの常磐線に駆け込み勝田駅ひたちなか海浜鉄道に乗り換えた。この路線の昼間帯の運行本数は一時間あたり2本。東京までの帰りの便も手配済みなので、一本たりとも接続の失敗は許されない。

ここで、ひたちなか海浜鉄道と、今回の目的地となる阿字ヶ浦駅の位置関係を確認しておこう。 左端に見えるのが水戸駅ね。ひたちなか鉄道は勝田駅-阿字ヶ浦駅間の14.3kmを走る。地元自治体であるひたちなか市と、かつての経営母体であった茨城交通が出資して成立した第三セクター方式の鉄道だ。わたしのような年代の人間には茨城交通湊線の方がしっくりくるけどね。

列車は那珂湊駅までは市街地、そして田園地帯の中を走り、その後は海岸線に沿って北上する。しかしながら海岸段丘の上に線路が敷設されているため、そのネーミングのわりに海が間近に見えることは無い路線である。終点となるのが本エントリの目的地、阿字ヶ浦駅である。

ちなみに勝田駅-阿字ヶ浦間の運賃は片道570円。よって一日乗り放題で900円の「湊線1日フリー切符」がお得だ。往復するだけで十分元が取れる。

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阿字ヶ浦駅 駅名表示板がユニークなのがこの路線の特徴

阿字ヶ浦(あじがうら)駅は茨城県ひたちなか市に立地する。県内屈指の海水浴場阿字ヶ浦海岸の最寄駅だ。かつては東京から常磐線の直通急行列車が臨時運行されていたくらいなのだが、近年はすっかり乗用車に需要を取られたようでパッとしない。夏だというのに乗客は十数名ほど。客の半分は地元の皆さん、残りはわたしと同類の鉄オタと思わしき人々であった。

ちなみに白ポストを追いかけて旅をしていると、列車内や、駅で、鉄道愛好家(主に撮り鉄)の皆さんとかち合うことがよくあるのだが、幸いにして撮影対象が全く被らないのでこの点は助かっている。いちおう自分的には広義の鉄オタのつもりなのだけれど、許容されているかは定かではない。

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阿字ヶ浦駅ホームを降りて駅舎へ、ちょっとだけ白ポストも見えている

阿字ヶ浦駅白ポスト

前置きが長くなったが本題に入ろう。

こちらが阿字ヶ浦駅白ポスト。まずは正面からの画像を一枚。同じ市内にある那珂湊駅タイプ同様に、白ポスト本体には何も書かれておらず、こともあろうに白ポストと印刷された紙が貼ってある」衝撃的なビジュアルである。なかなかこの手のタイプは珍しい。

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阿字ヶ浦駅白ポスト

続いて向かって右から見た図。形状は直方体タイプで、天板部分が緩く後方に傾斜していることが確認できる。これは隣接自治体である水戸市タイプの影響なのだろうか。

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右から見た図

三枚目は向かって左から見た図。取り出し用の回収口はこちら側についている。南京錠で施錠する外部鍵タイプのようだ。

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左から見た図

最後は背面から。無塗装タイプなので後ろ側も真白である。

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背面から見た図

阿字ヶ浦駅白ポストの設置状況

少し引いた位置から駅舎を撮影したのがこちら。

阿字ヶ浦駅の駅舎に向かって左手には駐輪用のスペースが設けられており、白ポストはその奥に設置されていた。

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阿字ヶ浦駅舎と白ポスト

駅舎を側面から、コミュニティバスのバス停方面から撮影したのがこちら。白ポストと駅舎の位置関係がわかりやすいかと思う。

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バス停側から見た図

 次は駐輪場を単体で撮影。列車やホーム上からの見え方がわかりやすいかもしれない。

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待合スペース内から

最後は白ポストの背面から駅前のスペースを見た図。線路沿いにやってくる乗客には、しっかり存在をアピールできる立ち位置なのである。

 

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白ポストの背面から駅前を見る

最後にストリートビューで確認。

珍しいことに今回に限ってはストリートビューの方がデータが古い(2014年)。拡大して頂くと判ると思うが、旧形態の外観が確認できる。錆による劣化がかなり進んでおり、「白ポスト」の貼り紙もない。2014年~2017年の間のどこかで、リペイント等の改修対応が行われたのであろう。

 

おまけ:ひたち海浜公園ネモフィラを観に行こう!

ゴールデンウィーク中の茨城県と言えば、ひたち海浜公園ネモフィラである。

せっかくの機会なので追記してしまうが、阿字ヶ浦駅から1キロ程の距離に、茨城県が誇る巨大公園、ひたち海浜公園が存在している。駅との位置関係はこんな感じ。

 

公園入口までは2キロ程度あるが、この時期は阿字ヶ浦駅からの無料バス「ネモフィラシャトル」が運行されているので是非利用して頂きたい。勝田駅からの直行バスもあって、本当はそちらの方がちょっと安いのだが、個人的には断然ひたちなか海浜鉄道経由を推したい。

クラシカルな歴史的車輛を堪能出来るし、なによりも阿字ヶ浦駅白ポストを見られるのだ。乗り放題だから帰りに那珂湊駅の白ポストもチェックできる。十分すぎるメリットではないだろうか。

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ひたちなか海浜公園に行ってみよう

こちらの写真は別の機会に家人と立ち寄った際のもの。撮影は2016年の5月上旬。

若干盛りを過ぎて、まばらな部分が見えてはいるが、それでも見事なまでに丘一面がネモフィラブルーで壮観だ。当然のことながら人出もすごいのだが、それでもこれは一見の価値ありである。

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ひたすらにネモフィラ

ただ、残念ながらこの時期は阿字ヶ浦駅の喧騒も壮絶な状態になるので、静かに白ポストを愛でたい方は避けた方が賢明かと思われる(そんな人いないと思うけど)。
 

徳島線西麻植駅の少年を守るポスト

吉野川市白ポストシリーズ4回目

吉野川市の「少年を守るポスト」もこれで4回目。今回はJR四国徳島線西麻植駅白ポストだ。西麻植は「にしおえ」と読む。難読の部類に入る駅名だろう。画像は2008年にyadoさんが撮影されたもの。

こちらが西麻植駅舎。昔ながらの旧い木造駅舎が残されており、駅名表示板などなかなかに良い雰囲気である。

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徳島線西麻植駅

なお、これまでに紹介してきた吉野川市白ポスト群はこちらから。

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西麻植駅白ポストは何処に?

おいおい、白ポストはどこにあるんだよとツッコミたくなる方もいらっしゃるかと思うが、よーく画面を見て頂きたい。郵政赤ポスト、電話ボックス、そしてその奥に隠れるようにひっそりと佇んでいる白いポストが見えるではないか。

吉野川市白ポストの最大の特徴である庇部分の黄色い塗装(黄色いくちばし)も辛うじて確認できる。かなり目立たない、奥ゆかしい設置位置で気付いてもらえるのか心配になってくる。

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西麻植駅白ポストは電話ボックスの陰に

ストリートビューでも確認してみよう。本エントリ執筆時点ではGoogle的には2014年のデータとなっているが、電話ボックスの隣には設置されておらず、駅舎向かって右側の壁面に場所が移動していることが伺える。さすがにかつての位置では判りにくいと思ったのだろうか(回収もやりにくそうだしね)。