吊り下げ型の白ポスト
本日ご紹介するのは、ポメ兄さんからご提供いただいた、神戸電鉄粟生(あお)線三木上の丸(みきうえのまる)駅の白ポストである。
ポメ兄さん、ご提供ありがとうございます!撮影は2023年2月1日とのこと。自治体的には、兵庫県三木(みき)市の白ポストとなる。
フックで金網にひっかけるコンパクトな形状が印象的である。吊り下げるタイプの白ポストは珍しい。設置主体は三木市教育委員会と三木市連合PTAとなっている。
ストリートビューで見てみるとこんな感じ。駅舎向かって右側に設置されている。
それにしても、三木上の丸駅舎が激渋で格好いい!
三木市内の白ポストは8基
三木市の資料「令和3年度白ポスト点検業務実施報告書[PDF]」によると、同市内には、以下の8か所に白ポストが設置されている。
- イオン三木店
- 三木駅
- 上の丸駅
- 恵比須駅
- 志染駅
- 広野ゴルフ場駅
- 緑が丘駅
- 吉川支所
マップ化するとこんな感じ。番号は上記のリストと一致させてある。概ね、神戸電鉄粟生(あお)線沿いに設置されているが、吉川支所のみが例外となる。
以下、ストリートビューで探せるだけチェックしてみた。
イオン三木店
イオン帝国三木店前。神鉄バス「三木営業所」バス停の傍に設置されている。こちらも三木駅と同様に据え置きの直方体タイプ。
三木駅
神戸電鉄粟生線三木駅傍。踏切部分の手前、神鉄バス「神鉄三木駅」バス停の近くに設置されている。こちらは三木上の丸駅のものとは異なり、据え置きの直方体構造だ。
恵比須駅
神戸電鉄粟生線恵比須駅前に設置されている。背面しか見えないが、こちらも直方型タイプだ。
志染駅
神戸電鉄粟生線志染(しじみ)駅前、東側の駅舎前に設置されている。こちらも直方体型。郵便ポストと対向する形で置かれている。
広野ゴルフ場駅
神戸電鉄粟生線広野ゴルフ場駅前、駅舎向かって左側。駐輪スペースの前に設置されている。設置個所の都合なのだろう、こちらの白ポストは回収口が前面に取り付けられていることがわかる。南京錠による外部施錠かな。
緑が丘駅
神戸電鉄粟生線緑が丘駅前、駅舎向かって左手。後ろ姿のみなので、ちょっとわかりにくいが、公衆トイレの前に設置されている。
吉川支所
ストリートビューで見た限りでは設置を確認できなかった。なにかの物陰に隠れているのだろうか?
ちなみに吉川支所は、かつてこの地域が吉川町という独立した自治体だった時代に、町役場が置かれていた場所(2005年に三木市と合併)である。
以上、吉川支所以外の三木市内にある7基の白ポストをご紹介した。
三木上の丸駅以外の白ポストは、すべて直方体型の据え置きタイプであった。つまり、三木上の丸駅の吊り下げ型は異例中の異例ということになる。これはおそらく、同駅前の設置スペースが十分に確保できないこと、また、実際の稼働量がそれほどでもないことに由来すると思われる。
三木市の白ポスト稼働状況
前述の三木市が公開している資料「令和3年度白ポスト点検業務実施報告書[PDF]」では、同市の白ポスト稼働状況が報告されている。せっかくなので、その成果をご紹介させていただこう。
各白ポストごとに毎月の回収量が報告されている。圧倒的に多いのは、イオン三木店前の白ポストで、全179冊中の96冊と、全体の半分以上を占める。さすがはイオン帝国の集客力である。また、三木上の丸駅の回収量は年間を通して僅かに二冊と極小の結果にとどまっている。この量なら確かに大きな白ポストは必要ないのかもしれない。
続いて、その他図書部門。こちらは有害指定ではない、ふつうの本が投入されてしまった事例である。
最後にDVD・VHS等部門。VHSはもはや死語かと思われ、おそらくはほとんどがDVDのはずだ。その量は年間で1,074点と書籍を圧倒的に上回る。紙メディアの悪書はほぼ姿を消しつつあり、映像メディアの回収に白ポストの目的が映り変わっていることが伺える。
以上、ポメ兄さんからいただいた三木上の丸駅の白ポスト画像をネタに、三木市内の白ポストについて無理やりまとめてみた。
ポメ兄さんありがとうございました!ポメ兄さんからはその他の地域の画像や情報も送っていただいているので、おいおいご紹介させていたければと考えている。お楽しみに~
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