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小山駅、もう一つの白ポストBそしてC(2017年版)

小山駅、もう一つの白ポストBが見つからない

小山駅の白ポスト探索行の続き。2004年時点で、小山駅の西口には2基の白ポストが存在していたことは、こちらの2004年往訪記でも書いた。

白ポストAを確認した後、わたしは西口をひととおり探索してみたがもう1基の白ポストBは発見できなかった。2004年時は2基の白ポストがあまりに近い距離で設置されていたので、さすがにこの運用は効率が悪いと設置者側は考えたのかもしれない。

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小山駅西口

設置場所が変わった可能性が高いと推測し、続いて東口方面をチェック。

小山駅を訪れたのは久しぶりだが、前回2004年の往訪から、もっとも変わったのは2012年に中央自由通路「さくら道」が完成したことだろう。それまでは西口改札と東口改札が別々に存在し、接続もされていなかった。「さくら道」が出来たことで、改札口は中央改札に一本化され、東西の出口を自由に往来できるようになったのだ。その後東口側は再開発が進み、目の前には白鷗大学のキャンパスも建設されている。

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小山駅東口

こちらは開発が進む東口。昨今のJR新駅の特徴である、大型ガラスをふんだんに用いた回廊状の建造物が「さくら道」だ。

しかしながらこちら側にも白ポストBは確認できなかった。東口の再整備に伴い、白ポストもこちらに移されたのではとわたしは考えたのだが、残念ながらその推測は裏切られた。いったいどこに移動したのか。それとも廃棄されてしまったのだろうか?不安がよぎる。

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「さくら道」遠景

ここで白ポストBのおさらい

ここで白ポストBの特徴をおさらいしておこう。こちらは2004年往訪時点での小山駅白ポストB。外観はポストAとほぼ変わらないが、唯一異なるのが投函口の庇部分だ。ポストAが床面に対して水平に設置されているのに対して、ポストBでは30度程角度がつけられているのだ。

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小山駅白ポストB(2004年版)

ポストAとポストBを並べて比較してみよう。同じような角度から2基の白ポストを撮影したのがこちらの写真。ポストBの庇部分が大きく下面に向けて曲げられていることがよくわかる。

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旧南口に接続していた東西自由通路

東口での探索を成果なく終え、再び西口へ戻ろうとするところで「さくら道」の反対側に、小山駅を東西に横断している通路状の構造物を発見した。一見するとホーム間をつなぐ跨線橋のように思えたが、しっかり駅敷地外への階段が設けられているではないか!

考えてみれば「さくら道」の名称は”中央自由通路"「さくら道」である。わざわざ"中央自由通路"と名づける以上、中央ではない自由通路が存在していると考えるのは妥当である。小山駅にはもう一つの東西自由通路が存在したのである。

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旧東西自由通路

再び西口に戻り、駅ビルVALに沿って下り方面へと進むと謎の階段を発見。至って地味な外観であり、「さくら道」が出来た影響か目立った道標の類もないので、予備知識無しでこの入口を発見するのはかなり難易度が高いのではないだろうか。初見殺しの通路と言える。

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旧東西自由通路西口側入り口

利便性は当然ながら駅の中心部を貫き改札口にも接続している「さくら道」の方が上であり、人の流れはそちらに奪われている。周囲には人影も少なく内部も暗い。

階段には「南口改札は閉鎖しました。中央自由通路改札口をご利用ください」と書かれた掲示が貼られている。なるほど、かつては小山駅には南口が存在し、この旧東西自由通路を通じて往還が行えたわけなのだ。

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旧東西自由通路への階段を上がる

階段を登ると左手に駅ビルVALへの出入り口、そして閉鎖されている旧南口を発見。「さくら道」完成後は無用ということで廃止となったのであろう。しかし、このうらぶれた雰囲気はわたしの白ポスト探索レーダーを著しく刺激する。

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閉鎖された小山駅の旧南口

そしてこちらが閑散とした旧東西自由通路の回廊部分。通行者少なすぎで、寒々とした雰囲気。うらぶれている感がすごい。そしてその奥に見慣れたシルエットが!

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むむっ!これは!

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 小山駅白ポストBとの、13年ぶりの再会?であった。

 凄惨な外観。これは本当に白ポストBなのか?

街角でかつての友人を見かけ、思わず声をかけてはみたものの、そのあまりの変貌ぶりに思わず息をのんだ経験はないだろうか?この時のわたしの感覚はそれに近い。なんという圧迫感。かつては純白であったポスト本体が汚れ放題に!

見る影もなく荒んだ凄惨な姿に変わり果てているのである。どうしてこうなった??

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圧倒的な存在感を放つ白ポスト

近寄って確認してみよう。錆びやシミ、落書きなどで本体面の劣化が進み、異様な雰囲気を醸し出している。置かれている場所が寂しげな旧東西自由通路ということもあいまって禍々しさすら漂う。圧倒的な歴戦の強者感。凄まじいオーラを放っているのである。

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正面から見た図

こちら左から見た図。庇部分が前面に折れている白ポストBの特徴が確認できる。斑点状の錆も目立つ。

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左から見た図

続いて右側面から。力士シールが貼られており、よりその妖しさが強調されている。

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右から見た図

最後に背面から。取り出し口が後ろ側に取り付けられていることが確認できる。

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背面から見た図

人違い、新たなる謎、そしてまとめ

見る影もなく変わり果てた小山駅白ポストB。13年間でいったいこの白ポストに何が起こったのか。その変貌ぶりをわかりやすく比較するために2基を並べた画像を作ってみた。

 

あれ?

 

よく見てみると前面のペイント部分、特に赤文字部分の配置バランスが全然違う。左の2004年版の方が文字間が広いのだ。判りやすいのは左側の「入れて下さい。」の箇所だろう。2004年版はほぼまんべんなく上から下まで赤い文字が入っているが、2017年版文字間が詰まっていて2/3程度の長さしかない。

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並べて比較してみると別人の予感

なんと変わり果てた姿に(涙)と、勝手に盛り上がっていたのだが、よくよく比較してみると、どうやらこの白ポストは別人のようなのである。よって、急遽2017年版を小山駅白ポストCと呼称することにする。勘違いお恥ずかしい……。


ということで、無理やりまとめに入るが、こちらが2004年(青)と2017年の小山駅白ポスト設置状況図。

青数字が2004年時点の位置。①が白ポストA、②が白ポストBに相当する。そして赤数字が2017年時点での位置。①が白ポストA、②が白ポストCに相当する。 なお、青線が中央自由通路「さくら道」。赤線が旧東西自由通路を表している。

 結局のところ白ポストBはどこに行ってしまったのかは謎のままであるし、白ポストCがどこからやってきたのかもわかっていない。謎が謎を呼ぶ小山市白ポスト設置状況だが、ひょっとしたら駅以外にも白ポストはあるのかもしれない。

小山市の設置状況は自治体HPでは公開されていないだけに、まだまだ未知の部分が多い。更なる探索が必要だが、とりあえずはこのあたりで今回のエントリはおしまい。中途半端で申し訳ない。