小林地区公民館へ
山梨県にあって、独自の白ポスト展開を行っている富士川町。町内各地を巡って、特徴的な白ポストの実情を探っていくシリーズも今回で六回目を迎えた。
本日お届けするのは、富士川町小林地区公民館の白ポストだ。以下のマップでは番号(5)に相当する。撮影は2019年11月。
𣇃米公民館からひたすら道を下り、富士川西部広域農道(ウエスタンライン)を超えたあたりが、小林地区である。増穂小林郵便局を過ぎて、しばらくすると右手に見えてくるのが小林地区公民館だ。
これまで見てきた、大久保公民館や、𣇃米公民館のいかにも年代物といった造りとは打って変わって、小林地区の公民館はイマドキの公民館。ごくごくフツウの公共建築っぽい佇まいである。
白ポストは何処だろうと探してみると、建物向かって右側奥に設置されているのを発見した。
白ポストの設置個所は建物の少し奥まったところ。シャッターとシャッターの間に置かれている。手前には灰皿らしき構造物が確認できる。
小林地区公民館の白ポスト
それではお待ちかね。小林地区公民館の白ポストである。
木製の本体側面を金属フレームで囲ったスタイルは、もはや富士川町ではお馴染みとなってきたこの自治体独自のデザインである。
隣にあるのは灰皿。「喫煙所」の看板も出されており、実運用上は、煙草を吸うための場所として機能している側面の方が強いのであろう。
右側面図。こちら側になんらかの文字が書かれていたようなのだが、マスクされていて見えなくなっている。何が書かれていたのだろうか?
続いて左から。屋根部分は後方に30度ほど傾斜しており、雨水を背面に流す構造だ。
屋根前面の付け根には蝶番状の構造が確認できる。この白ポストも屋根が前面に開口するのだ。屋根が開くことで、投函された内容物を回収するための取り出し口になる仕掛けである。
こちらは投函口の拡大図。ベニヤの地の部分が露出している。
屋根部分を拡大してみたのがこちら。表面の被膜が剥がれており、かなり傷んでいる。屋外設置されている木製白ポストの劣化は、想像以上に激しいのであろう。雨漏りくらいしそうな劣化具合だが大丈夫なのだろうか(中身が心配)。
最後に背面図。南京錠による外部施錠タイプであることがよくわかる。
いちおうストリートビューでおさらい。ぐりぐり回転していただくと、建物との位置関係がつかめるはずである。