水戸市街へ
続いての目的地は「三の丸1丁目中央郵便局前」だ。水戸市の白ポストもこれで6つ目。ようやくこれで2/3になる。
桜川団地バス停から、最前の高嶋医院バス停まで歩いて戻り、再び水戸行のバスに乗車(12:47)。常磐線の線路を超え国道50号に入ると水戸の市街地である。ここまで来るとようやく水戸に来たなという実感が湧いてくる。南町二丁目バス停で下車(13:02)。国道50号の水戸駅から京成百貨店あたりまで延々と伸びている部分が、水戸市の目抜き通りである。
水戸駅周辺は繁華街の空洞化が進行しており、かつてに比べるとずいぶん寂しくなってしまったが、それでも県庁所在地である。街並みが格段に立派になる。幼少の一時期をお隣のひたちなか市(旧那珂湊市)で過ごした筆者としては、水戸の街はかねてより見知った懐かしい土地の一つである。学生時代は毎年訪れていた街だ。
というわけで、今回紹介する中央郵便局前の白ポストは、個人的に白ポストの撮影を始める以前から見知っていた原初の白ポストの一つである。懐かしい。超絶に懐かしいのである。込み上げてくる懐旧の念に胸を熱くする筆者なのであった。
中央郵便局前の白ポスト
南町二丁目バス停を降りて、JR水戸駅方面へ数分歩くと左手に中央郵便局が見えてくる。やや下り勾配の坂道を降りていくとお目当ての白ポストに再会することが出来た。この地点から水戸駅までは徒歩で10分程度の距離。駅前とは言い難いと思えるのでこちらも「内陸部」の白ポストと言える。
直方体型の本体に、四角い支柱、しかし台座は丸い。文字フォントはゴシック体となっている。微細な違いはあるとはいえ、これまで見てきた水戸市型白ポストの基本パターンは踏襲していると言えよう。
赤ポストとの立ち位置に注目してみよう
今回も少し引いた視点からも一枚。郵政赤ポストとの微妙な位置関係が数寄者の興趣を募らせる部分である。先ほどおとずれた河和田郵便局前でもそうだったが、水戸市はあえて郵便局の前に白ポストを2基も設置しているのである。それ故にまかり間違っても通常の郵便物が白ポストに投函されてしまわないよう、郵政赤ポストとは最大限の距離を取って設置しているようなのである。
ストリートビュー的に見ると以下のようになる。通行中のバスがブラインドになってしまって、赤ポストとのツーショットは撮られられなかったのだが、グリグリ動かして頂けるとだいたいの位置感は掴めるのではないかと思う。
2010年撮影版との比較
最後に前回往訪時(2010年)との比較写真を貼っておこう。あいにく前回は夜間撮影であったのでフラッシュの反射で見えにくくて申し訳ない。
角型の本体と支柱、丸い台座は共通しているものの、前面の白ポスト書体が、かたや〇ゴシック、一方はゴシックと全く異なる。かなりくたびれた感じに見受けられる2010年版が、2017年版ではずいぶんと綺麗になっているのも気になる。メンテナンスとしての再塗装が施されたと考えるべきなのだろうか?
次回はこちら。