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岡山県玉野市の白ポスト事情

今年もよろしくお願いします

あけましておめでとうございます(←遅い)。

白ポスト探索自粛もかれこれ一年になり、ストレス溜まりまくりの昨今。皆さまいかがお過ごしだろうか。なかなか新作画像がアップ出来ない状況ではありますが、本年もどうぞよろしくお願い致します。

玉野市の白ポストは29基もある!

玉野市立田井市民センターの白ポスト

玉野市立田井市民センターの白ポスト

このブログでも何度か取り上げているが、岡山県玉野市の白ポスト事業について、山陽新聞に記事が出ていたので小ネタとしてご紹介したい。元記事はこちら。

玉野市には数多くの白ポストが設置されているのだが、自治体でのホームページでは具体的な情報を得ることが出来ず、現地訪問するには遠隔である点もあって、その存在は謎に包まれていた。

山陽新聞の記事で、ようやくその謎の一端が明らかになった。以下、気になる点をいくつかピックアップしていこう。

成人向け雑誌、DVDなどを回収する通称「白ポスト」。インターネットで動画や写真が見られる時代になっても、玉野市で稼働する29基には昨年だけで約2700点が投入され、まだまだ現役だ。

その数なんと29基!岡山県内でも屈指の設置数である。玉野市内はバスに乗って、ぼーっと車窓を眺めているだけでも白ポストがしばしば目に入る地域なのである。多いとは思っていたが、まさかこれほどの数に上っていたとは。岡山県最大の白ポスト王国と呼んで差し支えないであろう。

玉野市の白ポスト史

玉野市の白ポストは、全国高校総体の自転車競技が行われた1977年、有害環境浄化の一環で設置されたのが始まり。列車や船で読んだ後、路上などに捨てられるのを防ごうと、当初は駅やフェリー乗り場に設置し、その後、スーパーやコンビニに拡大してきた。

玉野市における白ポスト設置は1977年。全国最初の白ポストが、兵庫県の尼崎市に1963年に設置されたことを考えると、普及はやや遅めであろうか。設置のきっかけとなっているのが「全国高校総体」である点は注目に値する。大きな全国イベントを契機に、自治体や警察などが環境浄化を図るケースは多いのだ。

維持、補修に関する新情報

投入数が減れば、協助員が新たな候補地を探し、土地所有者と交渉も行う。平成の大合併に伴い、警察署の管轄が変わった旧灘崎町から撤収する際は「防犯面で役立つ。そのまま置いてほしい」と懇願する店もあったという。

利用状況を鑑みて、適宜設置個所の再検討が行われていることがわかる。

興味深いのは撤去予定地が「防犯面で役立つ。そのまま置いてほしい」と、残置を望んでいる点である。白ポストが防犯に役立つとはどういうことであろうか?

白ポストが置かれていることで、一定の利用者が確保されるため人目が集まる。人の出入りがあることで防犯にも効果があるということか。このような白ポストの効用はまったく想定していなかったので驚かされた。

屋外で風雨にさらされ、さびたりペンキが剥がれたりと傷みやすい白ポスト。「ぼろぼろだと、使われていないと思われる」。補強の鉄板を溶接したり、ペンキを塗り直したりと、鉄工所経営の相賀さんが一手に補修を引き受けるのも心強い。

そしてこちらはメンテナンスについての情報。屋外設置で経年劣化が激しくなった白ポストをどのようにして管理しているのかは、長年の疑問であった。玉野市の場合、地元の鉄工所が一括して補修を行っているようだ。

過去の玉野市の白ポスト記事はこちらから!