山陽網干駅へ
りょうさん提供による、兵庫県姫路市の白ポスト写真を紹介するシリーズの三回目。本日は、都市部に場所を移して、山陽電気鉄道網干（あぼし）駅の白ポストをご紹介したい。撮影は2008年とのこと。
山陽網干駅は、山陽電気鉄道網干線の終着駅である。JR山陽本線の網干駅とはまったく異なる場所にあるので、注意が必要だ。
ストリートビュー的に見てみるとこんな感じね。白ポストは駅舎に直結している歩道橋の真下に設置されている。
山陽網干駅の白ポスト
そしてこちらが山陽網干駅の白ポスト。これまでに見てきた姫路市の白ポストとは全くデザインが異なる。円筒形のボディに、歌舞伎役者の隈取りのような不思議な模様が入っている。
注目すべきはポスト下部である。よく見て欲しい。
製作
兵庫県立姫路工業高校
溶接科 デザイン科
と、銘が入っており、地元姫路の高校生たちによって作られたものであることがわかる。そう、青少年を守るための白ポストは、青少年たち自身によって製造されていたのである。この不思議な文様も、若者たちならではのセンスによるものなのだろう。
ちなみに、地元の工業高校の生徒たちが、白ポストの製造に関与するのは、姫路市だけにとどまらない。土佐くろしお鉄道宿毛駅の白ポストは、宿毛工業高校の機械科の皆さんが製造。
佐世保線及び大村線の早岐（はいき）駅の白ポストは、地元の佐世保工業高等学校と、
佐世保東翔高等学校の共同改修となっている。
業者に発注するよりも安上がりで、生徒のスキルも高まる。一石二鳥的な側面があるのかもしれない。
山陽網干駅の白ポストで、もう一つ着目すべきは、ポスト上部の謎の正十二面体構造である。「ポスト」の文字が眩しい。実用面ではなぜこのような意匠がほどこされているのかは不明だが、この部分にも「デザイン科」の皆さんセンスが光っているのかもしれない。
姫路市の白ポストはこちら！
