尾道にはいろいろなタイプの白ポストがある
尾道市の白ポストについては、以前に二つの事例を紹介した。
一つはしまなみ交流館前の丁字路部分に置かれている相輪を備えたもの、もう一つは旧向島町タイプのものである。
先日の白ポストニュースで、白ポストTシャツの書体が尾道タイプである!という言及したものの、肝心の当該ポストをきちんと紹介していなかったので改めてエントリを起こしてみた。
尾道では、まだ別のタイプの白ポストがあるのだ。
ステンシルフォントの白ポスト
ということで、こちらが今回紹介する白ポストである。
画像はlemondさんより提供頂いたもの。撮影は2006年。当時の資料が残っておらず、具体的な場所は不明である。
西日本に多い、円柱型タイプ。支柱を持たない自立構造である。台座はコンクリート製。山笠状のゆるやかに傾斜した屋根を持つ。投函口、回収口共に前面に設けられている。
そして、問題は「白ポスト」のフォント部分である。区切りの入ったステンシルフォントで文字が書かれており、抜群の存在感を放っている。全国でもこのような書体を用いているのは尾道市だけであろう。
以下に拡大図を載せておこう。「不良な本を入れて下さい」とあるのも、なかなかの言語感覚である。
尾道市には29もの白ポストが!
尾道市の事業評価シート(PDF)によると、2009(平成21)年度時点で、同市内には29基もの白ポストが設置されていた模様。けっこうな数である。
事業内容(H21年度予定)
・白ポストー毎月17日の青少年の日に回収。
5,053冊の有害図書を回収し、処分した。白
ポスト1基増設(10月から。計29基)
具体的な場所は明示されていないので、設置状況の全貌は不明である。
ただ、いくつかの具体事例は確認されている。比較的確認しやすいものとしては、尾道渡船のフェリー乗り場前にあるものが知られている。
こちらは、ストリートビューの画像を貼っておく。拡大していただければ、ステンシルフォントが確認できるはずである。