とりあえず既訪の都道府県では最低1基の白ポストを紹介できた気がするので、今回は変化球を投じてみたい。一見白ポストに見えるが残念ながらそうではない、類似案件のご紹介である。
こちらはJR弘前駅構内で発見した弘前市立図書館の図書返却ポスト。遠目に発見した時は白ポストにしか見えず、過去に訪問した際にはなかったのに!いつの間に!と、歓喜雀躍の思いで駆け寄ったのだが、よくよく見てみれば何のことはない、巷間でしばしば見かける図書返却ポストなのであった。
しかしながら、似たような外観でありながら、図書返却ポストであるというだけで、清廉な印象を受けるのは何故なのであろうか。まさに智の守護神ともいえるスタイリッシュな佇まいである。白ポストが放つ、人目を忍ばねばならぬような後ろめたさや、名状しがたい退廃感からはかくも自由なのである。