藤枝市の白ポスト探索第五弾
2018年に行った、静岡県藤枝市内の白ポストを巡る旅の五回目。更新がいまさら過ぎて申し訳ない。
これまでは、駅西公園、青南町ふれあい広場前、スーパータカヤナギ前、高洲地区交流センター前と藤枝市の南部地域に設置されていた白ポストをご紹介してきた。今回はもう少し北上して、藤枝市の中部地域(西益津地区)の探訪の記録をお届けする。
田中城址に遭遇
高洲地区交流センターから県道の215号を北上。瀬戸川を超えて六間川にぶつかったところで川沿いに東へ進む。GoogleMapで見ていて気になったのだが、ちょっと特徴的な地形が見えてくる。西益津小学校を中心に、道路が同心円を描くような地形となっているのだ。これは何だろうか?
正解を言ってしまうとこれは、かつての田中城の城址である。江戸時代初期に、酒井家(雅楽頭家)によって築かれた城である。
周辺には本丸跡や、外濠跡の遺構が残る。
二之堀は現在も形をとどめており、往時をしのばせてくれる。
二之堀にかかっている二之橋はわたることもできる!(ちょっと嬉しい)。
西益津地区交流センター前の白ポスト
おもいっきり脱線したが、本題に入ろう。西益津小学校を経て、県道224号(大富藤枝線)から、県道30号(焼津藤枝線)に入ると右手に西益津地区交流センターが見えてくる。旧東海道沿いの「宿場町藤枝」を意識したものか、和建築風の優雅なスタイルである。屋根には鯱?のようなものまで載っている。
お目当ての白ポストはセンターの前に設置されていた。
藤枝市お馴染みの直方体スタイル。支柱を持たない自立構造である。投函口上部の庇構造が前方向に凸っているのがチャームポイントだ。
回収時には前面の扉が開いて内部を取り出せる仕組みとなっている。
ポスト前面の左側にカギ穴がついているのがわかるだろうか。これまで見てきた藤枝市の白ポストは内部鍵がありながらも、南京錠による外部施錠方式を取っているものが多かった。それらはもともとの内部鍵が壊れてしまったのだろう(もしくは紛失か)。その点、西益津地区交流センター前の白ポストはいまだ内部鍵が健在であるようだ。
近づいて上から撮影したのがこちらの一枚。天板部分に傾斜はついておらず。雨水がたまりやすい構造なのだろう。ずいぶんと錆が目立つ。
少し引いた視点からあと二枚。御覧の通り、この白ポストの目の前はすぐに車道でガードレールなどもない。撮影をされる際には十分に注意をして臨んでいただきたい(わたし以外にいるとは思えないけど)。
これまで見て来た藤枝市内の白ポストをマップ化したのがこちら。今回ご紹介した西益津地区交流センター前の白ポストは(5)に該当する。
最後にストリートビューでおさらい。郵政赤ポストとの微妙な距離感が微笑ましい。
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