白ポスト写真館

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ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅の白ポスト(ネモフィラつき)

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ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅へ

往訪は2017年8月。昨年延々と掲載していた水戸市の白ポストローラー作戦の副産物というか後日譚というか、まあいわゆる一つのおまけである。

水戸市の白ポスト全9基の撮影を終えたわたしは、速攻で下りの常磐線に駆け込み勝田駅でひたちなか海浜鉄道に乗り換えた。この路線の昼間帯の運行本数は一時間あたり2本。東京までの帰りの便も手配済みなので、一本たりとも接続の失敗は許されない。

ここで、ひたちなか海浜鉄道と、今回の目的地となる阿字ヶ浦駅の位置関係を確認しておこう。 左端に見えるのが水戸駅ね。ひたちなか鉄道は勝田駅-阿字ヶ浦駅間の14.3kmを走る。地元自治体であるひたちなか市と、かつての経営母体であった茨城交通が出資して成立した第三セクター方式の鉄道だ。わたしのような年代の人間には茨城交通湊線の方がしっくりくるけどね。

列車は那珂湊駅までは市街地、そして田園地帯の中を走り、その後は海岸線に沿って北上する。しかしながら海岸段丘の上に線路が敷設されているため、そのネーミングのわりに海が間近に見えることは無い路線である。終点となるのが本エントリの目的地、阿字ヶ浦駅である。

ちなみに勝田駅-阿字ヶ浦間の運賃は片道570円。よって一日乗り放題で900円の「湊線1日フリー切符」がお得だ。往復するだけで十分元が取れる。

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阿字ヶ浦駅 駅名表示板がユニークなのがこの路線の特徴

阿字ヶ浦(あじがうら)駅は茨城県のひたちなか市に立地する。県内屈指の海水浴場阿字ヶ浦海岸の最寄駅だ。かつては東京から常磐線の直通急行列車が臨時運行されていたくらいなのだが、近年はすっかり乗用車に需要を取られたようでパッとしない。夏だというのに乗客は十数名ほど。客の半分は地元の皆さん、残りはわたしと同類の鉄オタと思わしき人々であった。

ちなみに白ポストを追いかけて旅をしていると、列車内や、駅で、鉄道愛好家(主に撮り鉄)の皆さんとかち合うことがよくあるのだが、幸いにして撮影対象が全く被らないのでこの点は助かっている。いちおう自分的には広義の鉄オタのつもりなのだけれど、許容されているかは定かではない。

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阿字ヶ浦駅ホームを降りて駅舎へ、ちょっとだけ白ポストも見えている

阿字ヶ浦駅の白ポスト

前置きが長くなったが本題に入ろう。

こちらが阿字ヶ浦駅の白ポスト。まずは正面からの画像を一枚。同じ市内にある那珂湊駅タイプ同様に、白ポスト本体には何も書かれておらず、こともあろうに「白ポストと印刷された紙が貼ってある」衝撃的なビジュアルである。なかなかこの手のタイプは珍しい。

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阿字ヶ浦駅の白ポスト

続いて向かって右から見た図。形状は直方体タイプで、天板部分が緩く後方に傾斜していることが確認できる。これは隣接自治体である水戸市タイプの影響なのだろうか。

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右から見た図

三枚目は向かって左から見た図。取り出し用の回収口はこちら側についている。南京錠で施錠する外部鍵タイプのようだ。

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左から見た図

最後は背面から。無塗装タイプなので後ろ側も真白である。

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背面から見た図

阿字ヶ浦駅の白ポストの設置状況

少し引いた位置から駅舎を撮影したのがこちら。

阿字ヶ浦駅の駅舎に向かって左手には駐輪用のスペースが設けられており、白ポストはその奥に設置されていた。

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阿字ヶ浦駅舎と白ポスト

駅舎を側面から、コミュニティバスのバス停方面から撮影したのがこちら。白ポストと駅舎の位置関係がわかりやすいかと思う。

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バス停側から見た図

 次は駐輪場を単体で撮影。列車やホーム上からの見え方がわかりやすいかもしれない。

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待合スペース内から

最後は白ポストの背面から駅前のスペースを見た図。線路沿いにやってくる乗客には、しっかり存在をアピールできる立ち位置なのである。

 

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白ポストの背面から駅前を見る

最後にストリートビューで確認。

珍しいことに今回に限ってはストリートビューの方がデータが古い(2014年)。拡大して頂くと判ると思うが、旧形態の外観が確認できる。錆による劣化がかなり進んでおり、「白ポスト」の貼り紙もない。2014年~2017年の間のどこかで、リペイント等の改修対応が行われたのであろう。

 

おまけ:ひたち海浜公園にネモフィラを観に行こう!

ゴールデンウィーク中の茨城県と言えば、ひたち海浜公園のネモフィラである。

せっかくの機会なので追記してしまうが、阿字ヶ浦駅から1キロ程の距離に、茨城県が誇る巨大公園、ひたち海浜公園が存在している。駅との位置関係はこんな感じ。

 

公園入口までは2キロ程度あるが、この時期は阿字ヶ浦駅からの無料バス「ネモフィラシャトル」が運行されているので是非利用して頂きたい。勝田駅からの直行バスもあって、本当はそちらの方がちょっと安いのだが、個人的には断然ひたちなか海浜鉄道経由を推したい。

クラシカルな歴史的車輛を堪能出来るし、なによりも阿字ヶ浦駅の白ポストを見られるのだ。乗り放題だから帰りに那珂湊駅の白ポストもチェックできる。十分すぎるメリットではないだろうか。

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ひたちなか海浜公園に行ってみよう

こちらの写真は別の機会に家人と立ち寄った際のもの。撮影は2016年の5月上旬。

若干盛りを過ぎて、まばらな部分が見えてはいるが、それでも見事なまでに丘一面がネモフィラブルーで壮観だ。当然のことながら人出もすごいのだが、それでもこれは一見の価値ありである。

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ひたすらにネモフィラ

ただ、残念ながらこの時期は阿字ヶ浦駅の喧騒も壮絶な状態になるので、静かに白ポストを愛でたい方は避けた方が賢明かと思われる(そんな人いないと思うけど)。

再訪レポート(2022年)はこちらから