大月市には白ポストが7基もある!
前回↑の続き。山梨県の白ポストの実態を紹介していく、中央本線シリーズの三回目。山梨県に入って三駅目は梁川(やながわ)駅となる。この駅から自治体が変わって大月市に入る。
先般紹介した、青少年育成山梨県民会議事業HP掲載の平成28年度「白ポスト」利用状況[PDF]によると、大月市内の白ポスト設置箇所は以下の通り。
なんと7基も配置されている。唯一存在しないのが、富士急の上大月駅のみ。大月市の人口はおよそ24,000人なので、なんと3,400人に1基の割合である。これは非常に高い数値と言える。設置の主体が県にあるのか、市にあるのかイマイチよくわからないのだが、かなりの熱の入りようである。
梁川駅の白ポスト
さて、本題に入ろう。こちらが梁川駅。2006年の往訪。山間部らしいウッディーな佇まいの駅舎は2016年に建て替えられてしまっており現在では姿が異なる。
梁川駅の白ポストは駅舎向かって右の壁面に設置されていた。写真だとかなりわかりにくいのだが、右端に辛うじて白い部分(白ポストの側面)が見て取れる。
さらにもう一枚。こちらは跨線橋から上り方面を見下ろした図。右手の駅舎部分に、ぎりぎり白ポストの下部が映り込んでいるのが確認出来る。
では、改めて梁川駅の白ポストを紹介しよう。もはやお馴染み、直方体の構造を持つ、いつもの山梨県タイプである。こちら正面から見た図。
続いて右側面から。取り出し口の右脇に「管理者大月市教育委員会」と読める(たぶん)。県主導での白ポスト展開が行われている山梨県だが、個々の管理は地元の組織にゆだねられているのであろう。
最後に上から見た図。屋外設置であるためか各所に錆が浮かんでいる。上面には
「これは青少年に有害な図書やビデオ等を入れていただくための白いポストです。ゴミなどは捨てないようお願いします。」
とあり、ゴミ箱として使用されてしまいがちな白ポストの悲哀を感じさせてくれる。
現在の状況は?
いつものようにストリートビューで締めたいところだが、梁川駅も川沿いの傾斜地に建造された駅であり、これまでの上野原、四方津駅と異なり、車両が駅舎前まで進入できるような十分なスペースも存在しない。さしものGoogleカーも駅舎の前までは入ってくることが出来なかったようだ。
さいきんの様子が確認できないかとググった結果、妙典の東武線撮影記さんの2016/8/31のエントリで白ポストの姿が確認できた。
三枚目の写真の奥に白ポストがちらっと映っている。設置されている位置は変わったようだが、健在であることが確認できる。