白ポスト誕生の地尼崎
白ポスト発祥の地だけに微妙に尊重してしまい、紹介が遅れていたがこんな記事も出ていたので改めて取り上げてみたい(引用されている画像は尼崎型じゃなくて、ひたちなか市那珂湊駅の白ポストだったりするあたりちょっと残念)。
尼崎の白ポストについては2015年にこんな記事が産経に書かれている。
こちらは長崎県の事例だが、先行例として尼崎の白ポストについても言及されている。白ポスト界での尼崎は語らずに済ますわけにはいかない、重要な先行者の位置づけなのだろう。
尼崎市のHPによると市内には6基の白ポストが設置されている模様。
市内6箇所の主要な鉄道駅構内に「白ポスト」を設置し、有害図書の回収を行っています。
(阪急武庫之荘駅・阪急園田駅・JR立花駅・JR尼崎駅・阪神尼崎駅・阪神武庫川駅)
白ポストの誕生と尼崎市の関係についてはいずれ稿を改めてキチンと書いてみたいと思っているのだけど、いつになることやら。。
改めて尼崎市の白ポストを見てみよう
今回紹介するのは6基あるうちの、阪神尼崎駅で発見した白ポストである。撮影は2012年。
材質はステンレス製で直方体タイプ。回収用の取り出し口は前面に設けられており、2つの南京錠で施錠されているあたり、他地域と比較して厳重な印象を受ける。天板は僅かに前方に傾斜しており、通常ゴミを捨てる者が後を絶たないのだろう、「一般ごみ投入禁止」の張り紙がされている。
こうしてよく見るとけっこう汚れている。錆びに強く、汚れも落としやすい筈のステンレス製のボディも、経年によるそれなりの劣化を受けている模様。
先ほどの尼崎市HPの記載によると、
平成13年5月に現在のステンレス製のきれいな白ポストに変身しました。
市内6箇所で成人向け雑誌などの「有害図書類」 を回収し青少年の有害環境浄化に活躍しています。
とのことなので、撮影時点で11年経過しているわけで、現在では更に劣化が進んでいるのかもしれない。
ここで引いた位置から撮った写真を一枚。改札を出た東西通路中にこの白ポストは設置されていた。
白ポスト界(ってあるのかな)では尼崎は聖地なので、いつか残りの5基についても撮影しに行きたいところである。
※以下、2017/11/23追記
本当に尼崎は白ポスト発祥の地なのか?
ところで、尼崎が白ポスト発祥の地であるとする明確な史料は存在するのだろうか。
この点についてはウェブにおける白ポスト探究としてもっとも核心に迫ったと思われる取材記事「大人になった私が、白ポスト(=有害図書回収箱)について調べてみた」が良い仕事をしていた。この記事では白ポストの由来について尼崎市の白ポストを管理している、尼崎市立青少年センターへの突撃取材を敢行していたのだ。
しかし掲載媒体のドアラジオそのものが閉鎖されてしまったようなので読めなくなっていたが、twitter(マサの先生さんのエントリ)でアーカイブの存在を知ったので、当該部分のやりとりを紹介させていただく。