小田原市の白ポスト紹介、JR沿線編の詳細版もこれが最終回だ。JR東海、御殿場線は下曽我駅の白ポストである。国府津駅から出ている御殿場線は、なかなか乗車の機会が無く、ついつい忘れてしまいそうになるが、この駅にも白ポストはあったのである。念のためにと訪れておいて正解であった。2006年の撮影。
位置関係は以下の通り。下曽我駅の駅舎は蔵を模したような重厚感のある趣深い作りとなっているが、その駅舎の向かって右手に白ポストは設置されていた。
見た目はこんな感じ。どっしりとした厚みのある本体。傾斜のついた天板部分。なんとここに至って箱根板橋駅タイプの類似モデルが登場するのである(←少し興奮した)。但し、カラーリングは小田原市の白ポストの共通要素(赤、青、緑)のうち、緑色しか用いられておらず、先行製造タイプなのか、独自の進化を遂げた異端的存在なのか、判断に悩むところである。
角度をつけてみるとこのようになる。取り出し口は向かって左側に設けられていることが判る。側面上部にある丸いフック状の構造物が気になる……。
で、反対側からもう一枚。側面上部の丸いフック状の構造物が、まさに固定用に用いられていることがよく判る。フラットタイプに比べると安定感がありそうな構造だが、それでも備えは怠らないということであろうか(固定しているのビニール紐でなんとも心許ないが……)。
そして定番のストリートビューでの現状確認だが、なんと微妙に色が違う!投函口と台座部分が青く塗り直されているのである。色味的には小田原市版白ポストの青に近しく、少しでも他の白ポストと歩調を合わせようという意思が感じられる。
よく見ると台座部分の形状も異なっている。撮影時の2006年では角度のついた台形状の構造であったものが、ストリートビュー上では完全な直方体となっているのだ。改修意図は不明だが、定期的な保存措置が取られていることは明確であり、小田原市の白ポスト運用が、現在でも粛々と行われていることが伺える。
(ちなみに中身がパンパンなので早く回収してあげて欲しい。。)
あれ、「JR沿線編の詳細版もこれが最終回」とか言ってるわりに、まだ【小田原市の白ポスト12/13】だけどどうなってるの?数え間違えてる?と突っ込みたくなる方もおられるかと思うが、あと一回だけ続くのでお許しいただきたい。