香川県は全国でも屈指の白ポスト密集地である。設置されていても駅前程度といった通常の自治体に比べて、香川県では市内の駅前以外の複数(二桁になることも!)箇所に多数設置されていることがよく見られ実に興味深い。
まずご紹介するのは観音寺市の白ポスト。2014年時点での情報で市内に24基も設置されているらしい。しかしその具体的な場所は公開されていない。白ポスト設置場所の王道、駅の構内でまず探してみたが見当たらなかった。
写真は三架橋交差点に設置されている観音寺型白ポスト。円柱タイプで台座も丸型。天板部分の丸い突起がユーモラスな造形である。少し傾いた投入口の庇も良いアクセントとなっている。路面の丸い模様と明らかに設置位置を合わせている様子が伺え、設置者の強い美意識を感じる。
取り出し口は前面にあるのだが「捜査中」の文字が強烈に目に突き刺さる。白ポストを損壊して内部を持ち去る輩はこの地でも健在のようである。そう考えると設置場所が公開されていないのは、この類の輩の襲撃を避ける意味もあるのかもしれない。観音寺市の残り23基の白ポスト、いつか探しに出かけてみたいものである。