こちらもまずは2003年版の画像から
前回の続き。狛江市の白ポストを再発見する旅、4件目。今回は小田急線の和泉多摩川駅編である。
まずは2003年に撮影した画像を見て頂こう。和泉多摩川駅の北口の階段を降りてすぐ左手奥にて発見。郵政赤ポストに隣接して設置されていた。2003年の狛江駅版同様に、落書きは貼り紙などでかなり可哀そうな外観となっていた。
和泉多摩川駅の白ポスト、14年後の気になる現況は?
今回の往訪は2017年の11月だ。狛江、和泉多摩川間は距離にして700メートル弱。駅間は極めて短いため、徒歩にして移動。小田急線の高架に沿って歩き、世田谷通りを超えると和泉多摩川駅である。駅の北口を目指すと、目指すポストの健在ぶりを確認することが出来た。郵政ポストとの赤と緑とのコントラストが眩しいではないか。
少し引いた視点でもう一枚。背景に移っているのが和泉多摩川駅の北口である。ロータリーのある側に設置されているという点では狛江駅と同じである。
和泉多摩川駅の白ポストも綺麗になっていた!
では早速、14年間での変化を見てみてみよう。左が2003年撮影の画像、右が2017年撮影の画像だ。設置位置、形状はほぼ変わっていないが、パッと見で一目瞭然なのがその美麗さであろう。かつての落書きは塗り直しによって綺麗に上書かれ、貼り紙の類もキチンと剥がされている。定常的なメンテナンスは狛江駅版同様に、こちらでも行われているようだ。
但し、狛江駅の塗り直しがデザインの変更を伴っていたのとは異なり、こちらは単純にデザインは従来型のまま残されている。メンテナンスの主体者が異なるのか、時期による方針の変化があったのか、この点、気になるところである。
改めてポストの特徴をみておこう
ポストの無事を確認できたところで、和泉多摩川駅版の特徴を確認してみよう。
六角柱型で天板部分が前方に向けて傾斜している点は狛江市版と同様。再塗装の色合いが、狛江市版では明るいグリーンであったのが、こちらでは深い緑となっており明らかに異なる。狛江と和泉多摩川、塗り直しを行った2つの白ポストは、その実施時期もしくは、改修業者が異なっていたのかもしれない。
続いて側面図と背面図。
なお和泉多摩川の白ポストは左側面が壁に隣接して設置されているため、こちら側からの撮影は出来なかったので割愛している。
角度的に見えにくいが、回収用の取り出し口が背面下にある点も狛江駅のものと同様である。両者はデザイン面では差が出てしまったが、基本構造そのものは変わっていない。
いつものまとめ
毎度おなじみの、ストリートビューでも確認。こちらの撮影時期も2017年と、この記事の撮影と近しいタイミングであったので、特にこれといった違いは出ていない。
そしてこれまでの確認状況をまとめたのがこちら。グレーの狛江営業所前は「発見できず(かつてはあったが撤去)」、赤が「健在」を確認。今回確認が取れた和泉多摩川は赤に変更している。そして黄色い印は「未確認」を表す。残る「未確認」白ポストは2つとなった。
次回は喜多見駅付近の白ポストをご紹介する予定。なぜ「付近」なのか、ここ重要なので覚えおいてね。