白ポスト写真館

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尾道の白ポスト

観光地尾道の白ポスト

東日本地域の白ポストの紹介が続いたので、久しぶりに西日本の白ポストを紹介したい。こちらは広島県尾道市の白ポスト。2003年の撮影。

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国道2号線沿い。しまなみ交流館前の丁字路部分に置かれている。ストリートビュー的に見てみるとこのようなロケーションとなる。

駅にもバス停にも設置場所を依存しない、街中に「ただある」白ポストとして愛すべき事例である。わたしはこの手の街中系白ポストが大好きなので、このあたりのこだわりはいずれまた、別の機会に偏愛ぶりを吐露したいと思う。

直方体タイプの白色ボディに、入母屋造りの緑色の屋根が載せられた構造で、観光地に相応しい実に爽やかなカラーリングと言える。取り出し口は前面に設けられており、南京錠一つで施錠されている。取り出し口を開けると描かれた「白ポスト」の文字が分断されてしまうのだが、そのあたりは深く考えないおおらかさを感じる大胆なデザインである。

そして、なによりも特筆すべきは、屋根の上に雄々しく屹立する、相輪を模したオブジェ?状の装飾パーツだろう。実用一点張りの殺風景な外観に陥りがちな白ポスト界にあって、ここまで凝った装飾は珍しい。折られたりしないのか心配になってくる。

相輪とは?

ちなみに「相輪」とは、

仏教の開祖、釈迦が荼毘に付された際に残された仏舎利を納めた塚であるストゥーパの上に重ねられた傘が起源とされる。 インドは気候が高温のため、釈迦を暑さから守るためと言われている。

相輪 - Wikipediaより引用

ということなので、この白ポストは仏舎利を納めた塚なのではないかという疑念がよぎる。

この相輪は、尾道であれば、天寧寺の三重塔(写真左)や、浄土寺の多宝塔(写真右)などで確認することが出来る(矢印部分)が、よく見ると輪っかの枚数も違うし、先端部分のデザインも微妙に異なるので、単なる言いがかりに過ぎない可能性も示唆しておく。

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尾道は他にも白ポストがある

しかしながら尾道にある白ポストは、上記の相輪装備タイプばかりではない。

まず、以前に紹介した旧向島町タイプ。こちらはもともとは尾道市ではなかったので、まったく形状が異なっている。

他にも多数の目撃例があがっているが、ググるとよく見かけるのがこちらのタイプ。ステンシル書体で描かれた「白ポスト」文字のインパクトがあまりにも強烈なのである。しかも、このタイプ複数個所に設置されている模様で、尾道市タイプの本流は実はこちらのバージョンなのではという気がしている。

上記の写真はストリートビューで確認したところ、背景の映り込みから、尾道市因島の土生港付近のものと推定できる。

ストリートビューでもう一つ発見。こちらは尾道渡船のフェリー乗り場近辺のもの。瀬戸内海に面した自治体だけあって、駅ではなく、港の周辺に白ポストが置かれること多いのが尾道の特徴と考えられる。

他にもいくつか、紹介事例を引用させていただく。都内在住なのでなかなか尾道まで足を延ばすのは難しいのだが、いつかは確認に出かけられたらと思う。