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長崎県、そして九州、山口県地域の白ポスト事情

長崎県白ポスト事情

2016/12/22 朝日新聞デジタルより

長崎県及び九州、山口県地域の白ポスト設置状況がわかる、白ポスト愛好家にとっては良記事が掲載されていたのでご紹介したい。これは反応せねばなるまい。

長崎市内での回収について、箇条書きでまとめると以下の通り。

長崎市有害図書の回収は朝9時から(通学時間内に回収する)
・回収は三か月に一度。
・書籍ばかりでなく、ディスクやビデオテープもあり。
長崎県白ポスト設置は1964年、長崎市佐世保市からスタート
白ポスト回収のルーツは尼崎市の1963年の取り組みから
・老朽化した白ポストは県内の工業高校で実習の一環として改修されることも。

白ポストのルーツが1963年(昭和38年)の尼崎であることは昨年の産経新聞の記事でも明らかにされているが、その内容を裏付ける形となっている。かなり早いタイミングでの導入と言える。

老朽化した白ポストが、地元の工業高校で実習の一環として再生加工されていることは先日紹介した高知県宿毛市の例もあるので、全国各地で行われていることなのかもしれない。ちなみに改修に協力しているのは長崎県のHPによると県立佐世保工業高校、佐世保東翔高校、長崎工業高校の3校とのこと。

白ポストによる回収数は増えていた!

そして、驚嘆すべきは回収状況である。結果をグラフにまとめてみた。

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なんと、メチャメチャ増えている!90年代~00年代初頭にかけて増えるのはある程度納得がいくとしても、00年代中期以降ネットの普及に伴ってこの類の書籍の回収数は減少傾向にあるものだとばかり考えていたのだが、長崎県ではまったく逆のようだ。書籍が減っている分をDVDがカバーしているのだろうか。

朝日の記事によると、

昨年は1万7090点で、約8500点が書籍類、約6300点がDVDだった。

とのことなので、ほぼ書籍とDVDの回収数は拮抗している状態にある。DVDの占める割合が増加しているのかもしれない。安価なDVDが増えていること、雑誌の付録という側面も加味して考える必要があるだろう。

九州及び山口県白ポスト設置情報

そして九州地域(加えて山口県)の白ポスト設置状況が判明した。まとめは以下の通り。記事には「少なくとも」とのことなので、県庁レベルで把握しきれていない白ポストが他にもある可能性は高いが、おおまかな傾向は掴めるだろう。

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結論:長崎県圧倒的すぎる!

九州地域における白ポスト王国は長崎!と断言して間違いなさそうである。長崎県は過去に三回旅行で訪れているのだが、機会に恵まれず自力での白ポスト発見は恥ずかしながらゼロなのである(ただ、ご提供いただいた画像で諏訪神社近くに設置されているものの画像は手元にあるので、頁を改めてのちほどご紹介したい)。

長崎県のHPは素晴らしく、県内の設置個所(PDF)をすべて公開してくれている。長崎市を見ていくと、駅前の設置はほとんどなく、市内各所に点在している。有名観光地の類からは微妙にポイントを外して設置しているようにも見受けられ、観光客の目には触れにくくなっている側面はあるのかもしれない。

長崎に行きたくなってきた

白ポストによる悪書回収数が現在でも増加傾向にある実情には驚かされた。これが長崎県に特化した問題なのか、全国的な問題なのかはまだ結論を出すにはデータが少なすぎる。今後追いかけていきたいテーマである。

ともあれ、長崎にとてもとても行きたくなったことは事実である。設置場所まで細かに公開されているので白ポスト愛好者としてはありがたい。この情報公開姿勢をほかの自治体でも見習ってくれると嬉しいのだけど……。